【はて、ここは何屋でござる? Vol. 12】
|
お店の軒先に掛かっているクラシックでアーティスティックな看板たちを紹介しているこのコーナー、すっかり水曜恒例になりつつあるが、そこは我慢してお付き合いいただければ幸いだ。
さて、今回はあるお店の看板たちをテーマにしてみたい。これまでも<b>「飲食店」やら「靴屋さん」といった業種の看板を紹介してきたが、今回取り上げてみたいお店は・・・
・・・そう、言い換えれば「ワインショップ」なのだ。別に言い換えてもいないのだが、このワインショップであれば、どんなアイテムが看板になりそうなのかは容易に想像がつくのではあるまいか?
そんな皆さんの御想像を裏切らないのがこちらのアンデルフィンゲンの看板である。
・・・食い入るように見てもらえればお分かりのように、これは「黄金の葡萄」がデザインされているのだ。しかも立体的なのである。まぁ、ワインと言えば間違いなく「ブドウ」であろう。稀に「イチゴワイン」なんてのもあったりはするが。
この路線を継承・発展させたのがこちらのハイデンの看板。
・・・こちらは黄金のブドウを敢えて支柱部分に配し、主役には「ブドウ色の葡萄」をフィーチャーした作品なのだ。よりリアルな作品と言えるだろう。
しかしなんだな。「ブドウ色の葡萄」では、結局は何も言っていないのと同じか。全くの無意味だが、色の表現が難しいときには使えるかもしれない。「水色の水」とか「空色の空」とか。もうちょっとひねって、「朝焼け色の夕焼け」なんて表現してみると、一瞬奥が深そうに聞こえるではないか。
・・・い、いかん。話が逸れた。ここらで看板に戻ろう。上の作品たちのように、ワインと言えばブドウというのがストレートな発想なのだが、中には次のラインフェルデンの看板のようにブドウを使っていない作品もあるのである。
・・・そう、こちらは「ワイングラスを手にした王様」というデザインなのだ。その出っ張りすぎたお腹で威厳を表現している王様なのである。しかしまぁ、お腹が偉そうなのはいいのだが、この王様、ワイングラスの持ち方を根本的に間違ってはいないか? これだと今からお客さんにワインを持っていくウェイターのようではないか。折角の威厳が台無しだぞ。
そして本日最後の作品は、今までの看板の特徴を全て兼ね備えたこちらの看板なのだ。
・・・これはラウフェンブルグで発見した看板なのだが、これまで登場したアイテムたちが全て詰まっているというお得なセット作品なのである。しかしまぁ、なんというか、先の王様の陽気な表情に較べると、このおばさんの顔は怖すぎやしないか。これだとまるで・・・
・・・それに加えて、なぜか腕が胸から生えているように見えてしまうのは気のせいだろうか?
こんな筆者とキケン覚悟でワインを楽しみたい貴方からのコメント・メール・お誘い・貢物などを心からお待ちしている。
*「人気ブログランキング」におけるこのブログの順位は、ワインもゆっくり楽しんでいられない位置に・・・。というわけで、ワインといわずお酒には目のない貴方も、筆者と同じく甘ったるいアイスワインがお好きな貴方も、以下のバナーをクリックしていただかないと、筆者が貴方の生き血をすすります。いや、処女でなくてもオッケーです?!