【はて、ここは何屋でござる? Vol. 8】
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・・・1度始めてしまうとそれに集中してしまう性質の筆者なのだが、飽きるのも早いのでそこは勘弁していただきたい。さて、お店の軒先に掛かっているクラシックでアーティスティックな看板たちを紹介しているこのコーナー、昨日の記事では業種に注目してみたのだが、今回は看板そのもののデザインで分類してみようではないか。そう、結構似たような題材が多くの看板で採用されていたりするのだ。
こちらでよく見られる看板の1つと言えば・・・
・・・であろう。これはもちろん動物のライオンそのものや、日本のライオン社製品を取り扱っている店が多いことを意味しているのではない。そう、何故か店の名前に「Löwe(ライオン)」がよく用いられているからなのである。日本人である筆者からすると、店名にライオン(獅子)というのは馴染みが薄いのだが、やはり欧州ではそれだけ「ライオン」が神聖視されているということなのだろう。百獣の王だけに。
それだけ神聖な動物だからか、次の看板に見られるように、ライオンといえばそれはもう金色、ゴールドなのだ。
・・・これは以前にも御紹介したラウフェンブルグのホテルの看板である。ゴールドでかつ立体的なのが素晴らしい。いかにも高価そうではないか。でもこのライオンの注目すべきポイントはなんといっても「舌使い」であろう。この艶かしい曲線美には皆もクラクラに違いない。
同じようなコンセプトなのがアンデルフィンゲンのこちらの看板。
・・・上部に見えるライオンはやはりゴールドで立体的なのだが、最初の作品に較べると躍動感には欠ける看板ではある。舌の出し方も妙に真っ直ぐではないか。なにかこう、ヘビのような陰湿さというか、カエルのような呑気さを感じさせる。かくも舌の使い方は重要なポイントなのだ。
それにしてもこの下にある顔のレリーフはなんなのだ?おそらくライオンの顔なのではあろうが、これではまるで「マントヒヒ」ではないか。
高級感というよりもっと野性味を感じさせる看板がこちら。
・・・これはバート・ラガッツで見かけた作品である。平面的な造形なのだが、描かれているライオンは日焼けしていてたくましいではないか。背後に見える山との調和も素晴らしい。とは言え、この山には野生のライオンなどいるわけはないのだが。
そして本日最後の作品は、実はライオンなのかどうかよく分からない看板なのだ。
・・・これはラインフェルデンで見かけた薬局の看板なのだが、いったいなんの動物なのだろうか? 勢い余ってライオンに分類してしまったが、なにか思いっきり間違えた気もする。うーむ、空想上の動物?それとも・・・
・・・なにやら旗手や剣士にも見えてしまう不思議な作品なのだった。
日本の店名で最も使われている動物名は何だろう・・・と思わず考え込んでしまった筆者に向かって吼えてみたい貴方からのコメント・メール・お誘い・貢物などを心からお待ちしている。
*「人気ブログランキング」におけるこのブログは、とてもライオンほどの地位にはありません・・・。あのライオンが純金だったらどうしよう?とドキドキしてしまった貴方も、立派なたてがみを生やしてみたくなった貴方も、以下のバナーをクリックしていただかないと、筆者も獅子の如く貴方に襲い掛かります。その舌使いと尻尾のような鞭使いを御堪能ください。