【スイスの消火栓 -周辺状況も楽しもう編その12-】
|
・・・というわけで、かなりおかしな呼び掛けとともにお送りするのは、例によって金曜恒例「スイス消火栓コレクション」のコーナーである。
今回はあっという間に12回目を迎えてしまった「周辺状況も楽しもう編」だが、そのテーマは、な、なんと・・・
(たてまつりたてまつられるしょうかせんたち)
・・・なのだ。
なんだかよく分からないテーマになってしまったが、要は人々から畏怖されていたり、逆に人々に奉仕したりしている消火栓なのである。こう書くとますます分からなくなる気もするので、とにかく見てくれ。
まずは人々から畏怖され大切にされている消火栓から。
・・・これはグアルダで発見した消火栓だが、彼のために作られた「祠(ほこら)」の中に鎮座しているのだ。まるでお地蔵さん、いや、古墳に眠る貴人のような扱いではないか。お供え物こそ見受けられないが、この消火栓は皆から崇められているに違いないのである。
皆から畏怖されることによるストレスからなのか、目の周りにクマができているのが痛々しい。よく見ると、「への字口」のようにも思える。どうやら気難しい消火栓なのかもしれない。
お次は、もっと立派な祠にいる消火栓。
・・・これはサンモリッツで見かけた消火栓だが、こちらの祠は雨にも濡れないように立派な屋根が付いているのだ。古代エジプトの王様のような気品を漂わせているが、案外雪に埋もれないように、という理由だけなのかもしれない。
さて、ここまでは人々に崇め奉られた消火栓たちだったが、最後に紹介するのはあるお方に命を懸けて奉仕する消火栓である。
・・・このポントレジーナの消火栓、手にはなんと剣を携えているのだ。剣と言うよりは、スターウォーズのライトセーバー、はたまたガンダムのビームサーベルのようでもあるが、彼はこの武器で隣に座る御主人様を護衛しているのである。そう、彼こそは尊い王の近衛兵、はたまた殿の忠実な用心棒なのだ。この汚れなき白い椅子こそは「玉座」なのである。つまり・・・
・・・勘違いも甚だしいのだが、それにしても筆者はこの椅子に座ってみたかった。記念撮影してみたかった。ただ、これはどう見ても民家の玄関先にあったので、小心者の筆者は遠慮してしまったのである。そう、「殿」などと呼ばれている割には意外と弱気なのだ。
護衛はおろか、腰元さえもいないくせに「殿」と呼ばれている筆者に奉仕されたい貴方からのコメント・メール・お誘いを切にお待ちしている。
*「人気ブログランキング」におけるこのブログは、誰からも奉仕されていないどころか、存在すらを無視されているようです・・・。というわけで、最近目にクマができてしまったお疲れの貴方も、玉座にしては貧相な椅子だなぁ・・・と思ってしまった貴方も、下のバナーのクリックしていただかないと、筆者が貴方にアヤシイ奉仕をさせます。あ、「下克上」だけは御勘弁を。
(トローゲンの草原にて)