【「あるとき~」「ないとき~」】
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余計な前置きは抜きにして早速本題に移ろう。実は今回のテーマは・・・
の紹介なのだ。スイスには時折「なんじゃこりゃ?」と思わせるショーウィンドウディプレイも多いのだが、今回紹介するチューリッヒのディスプレイはその極致とでも言うべきものなのである。
そのショーウィンドウを鑑賞するためには基礎的なドイツ語の知識が必要である。実はこのディスプレイ、2つのパートに分かれていて、それぞれのガラスには「mit」・「ohne」というドイツ語が記されているのだ。これらはドイツ語の前置詞なのであるが、それぞれの意味は・・・
mit :・・・と一緒に、・・・で、・・・を身に付けて・携帯して(英語の「with」)
ohne :・・・なしに(英語の「without」)
という対句になっているのである。この説明と記事のタイトルから、あの「551蓬莱の豚まん」のコマーシャルを思い出された関西人も多いであろう。そう、あの「豚まんがあるとき~」「ないとき~」というナレーションとともに、喜びに満ち溢れた家族と悲しみに打ちひしがれた家族の姿が映るあの関西ローカルのCMである。今でもこのCMが流れているのかどうかは筆者は知る由もないのであるが。
・・・というわけで、これからお示しするディスプレイは、いわばこの「551蓬莱の豚まん」のコマーシャルのスイスバージョンなのだ。もちろん、「mit」が「あるとき~」、「ohne」が「ないとき~」に相当するのである。
さて、前置きはここまでで充分だろう。皆さん、心の準備はよろしいか。トイレに行きたい人は行っておいたほうがいいぞ。何かを食べている諸君、噴き出さないためにも飲み込んでから見たほうがいい。
では、まずは「あるとき~(mit)」バージョンからどうぞ!

・・・いきなりで申し訳ないのだが・・・
(あくまで松田優作風に)
・・・だっていきなり海パン・グラサン姿のオッサン3人だぞ。しかも白黒の平面人形なのだ。おまけに両足はカラフルなバケツに突っ込まれているのだ。これのどこが「○○のあるとき」なのだ?一体何があるとこうなってしまうのだ??
この潮流のような疑問は「ないとき~」を示されるとますます意味不明になるのである。では行くぞ。これが「ないとき~(ohne)」バージョンなのだ!

・・・再びで申し訳ないのだが・・・
(ここでもやはり松田優作風に)
・・・だって今度は足に履いていた(?)謎のカラフルバケツが頭に移動してしまったのだぞ!一体何がないときには頭にカラフルバケツを被らないといけないのだ??
筆者がその枯渇しつつある知恵で考え出したのは以下の2つの説である。
【1.バケツの宣伝説】
・・・バケツが6つもあれば両足にお洒落に履くこともできるが、3つしかなければ頭に被るしかない・・・という解釈がこの説である。このディスプレイの中で唯一リアルなのはバケツだけ、よってバケツの広告に違いない・・・という考えなのだが、たとえ3つだけとはいえ「ないとき~」バージョンにもバケツがあるところがこの説の弱みである。
【2.サングラスの宣伝説】
・・・サングラスがあればこのように暑い日差しの下でも顔を晒せるが、サングラスがなければバケツでも被らざるを得ない・・・という解釈なのだが、それにしてはサングラスが全然目だっていないような・・・。
・・・うーむ、筆者にはこれくらいしか思いつかん。読者の皆さん、是非これが何のあるときとないときを示しているのか、○○に当て嵌まる言葉を鋭く推理してくれ!
最後は例によって読者に丸投げしてしまった筆者をも包み込んでくれるような寛大な貴方からのコメント・メールを心からお待ちしている。
*「人気ブログランキング」での順位果てしなく落ち続ける一方・・・。というわけで、このディスプレイに心惹かれたオッサン趣味の貴方も、何故だか急にバケツを被ってみたくなった影響されやすい貴方も、以下のバナーをクリックしていただければ、筆者もビキニ海パン姿で貴方に!・・・って、下の写真の真ん中のオッサンみたいな体型なのでやめておいた方が無難か・・・。
