【衝撃のセロテープカッター】
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先日、といっても結構前になるが、筆者は自宅で使うためのセロテープカッターを購入したのだ。
筆者はスイスでは慎ましい生活をしている。無論、日本でも慎ましかったのではあるが。であるから、セロテープカッターも安い普及品で充分だった。そこでスイスの有名スーパー「Coop」の文具コーナーで「ありきたり」のセロテープカッターを購入したのだ。
いや、正確には購入した「つもり」だったのだ。
帰宅した筆者は早速セロテープカッターを開封し、セロテープを装着した。これを台所に置こうとしたのであるが・・・。
??? 何かがおかしい。
このカッター、筆者が想定した向きには置けないのである。皆も御存知?のように、筆者は極めて常識的な人間だ。異論のある方もおられようが、そうだと言えばそうなのだ。よって、筆者の想定した向きはこれを読んでくださっている皆が想定した向きと同じと考えてよい。
試行錯誤した結果、このようにしか置けない、という衝撃の事実が発覚したのだ。その置き方とはこれだ!
この置き方でも片手で切れるのかと思って試してみたが、切れるわけがない。片手でセロテープカッターを持ち、90度回転させた上でもう一方の手でセロテープを切らねばならないのである。上の写真で言えば、無理に右側を下にして置くこともできるのであるが、そうなるとこれはもはや「やじろべえ」状態、言い換えれば「シーソー」状態になってしまうのである。こんなブラブラした置き方ではやはり片手でテープなど切れないのだ。
ひとつ断っておくが、筆者は断じてネタを狙ってこんな不便なものを購入したのではない。断固としてそうではない。第一筆者はそんな無駄金が使えるほど裕福ではない。よく確かめなかった筆者に非があることは認めるが、こんなものだとは思ってもみなかったのだ。
以前の記事でも「実用性の希薄なドリンク容器のデザイン」について述べたが、スイスに来てから、実用性重視に疑問を抱くようになった。要は不便でも楽しければ、面白ければいいのだ。
・・・と言った矢先から、本日、以前からの予告通りにあのジュースの自動販売機に「またまたまたまた」騙されてしまった。都合4回目だ。でもこれも面白いからいいのだ。許す。なんだか分からない人はこの記事を見てくれ。
毎日両手でセロテープを切っている筆者に両手に有り余るほどのコメント・メールをお待ちしている。