2004年 10月 28日
スイスマイナー旅行記番外編 -ジュネーブ編-
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今回は旅行記だ!でも番外編だ!
・・・実は筆者は焦っている。実は以前からあるモニュメントをメインに据えた旅行記を書こうとしていたのだが、そのモニュメント、なんと撤去予定との情報が入ったのだ。本ブログの数少ない愛読者ならおわかりであろう。そう、ジュネーブにある筆者の大好きなモニュメントが撤去されるかも、と12mai-mai07殿がコメントで教えてくれたのだ。これはいかんぞ。なくなる前に書かなくては。別に本物がなくなっても筆者の画像までがなくなるわけではない。そんなことは充分承知の上だ。なくなったらなくなったで、「幻のモニュメント」として紹介すればいいだけだ。それはそれでおいしい。そんなこともわかっている。ただ何故か焦るのだ。これはきっと、なんとかなくなる前に見て欲しいという筆者のあのモニュメントに対する愛から生じているに違いない。
・・・また前置きが長くなった。もうバレバレであるが、今回取り上げるのは「ジュネーブ(Geneva)」である。チューリッヒと並んでスイスのメジャーな都市である。よって番外編と相成った。言うまでもないが、スイスの首都はチューリッヒでもジュネーブでもないぞ。ベルンだ。
さて、旧市街から眺めたジュネーブの街並みはこんな感じだ。
ここでの筆者の目的は、国連本部の探検と、欧州最高峰モンブランの訪問だった。言ってはおくが、モンブランとはケーキではないぞ。モンブランの話はまた後日に書くとして、今回は国連およびその周辺のレポートだ。
実は筆者には国連を訪問している時間があまりなかった。ローザンヌへと早々に移動したかったからだ。ちらっとでも見れればいいや、と思いながら国連本部へと突入したのだが、さすがは国連だ。いきなり厳戒な入場者チェックが筆者を驚かせた。
パスポートを回収され、こんな入場許可証を身に付けさせられた。筆者はスピード違反以外に表立った前科はないが、こういうチェックだと意味もなくドキドキしてしまう。まぁ根が悪人だからであろう。ドキドキした割には、こんな写真を撮っていることからして、入場を許可されたことが得意気であったのかもしれない。
さて、筆者はこの許可証を周囲の人にちらつかせつつ、肩で風切って国連本部の建物へと乗り込んだ。2,30分ほどちらっと見学して帰ろう、と思っていたのだ。
本部へと突入すると、いきなり受付のお姉さんが2人、筆者に笑顔をくれている。「さては惚れたな?」と思いつつ、筆者も必殺のジャパニーズスマイルを返した。と同時に、やっぱここの受付でも許可証を見せ付けておかねば、と思い、筆者に惚れたと思しきお姉さんたちの方へ歩み寄った。お姉さんたちは筆者に愛を囁く代わりに、大急ぎでこう言った。
「もうすぐ英語ガイドの見学ツアーが始まりますよ。英語でOKですよね?さ、早く早く。あ、ツアー代金はこれだけね。」
筆者は呆然としつつも、何故かお金を払って見学ツアーに参加してしまった。このお姉さんたちは断りきれない性格の筆者につけ込んで、予定にもなかった見学ツアーへと引きずり込んだのだ。
「まぁ、ええか。どうせすぐに終わるやろ。」
・・・結局ツアーは1時間以上もかかってしまった。
でもこのツアーは結構楽しかった。このような美人のお姉さんが、ツアー以外では見ることのできない会議室などを案内してくれる。
何度も言うようで悪いが、筆者の愚息である「甘えん坊将軍」はこのお姉さんにもピクリともしない。たとえ筆者の好みの制服を着用していようが、だ。日本人女性でないと駄目なのだ。
このツアーには、中国人か韓国人かの目付きのよろしくない中年男性グループも参加していた。彼らはお姉さんの説明もまともに聞かずに大声で話をし、ツアーから勝手に離れて行方不明になったりする。お姉さんはこの客の対応に追われ、結局ツアーは予定以上と思しき時間がかかった。同じ東アジア人として非常に恥ずかしかった。
「おい、そこの君たち、こっちの人は日本人と中国人・韓国人の区別がつかんのだ。頼むから東アジア人の品位を損ねる行動はするな。」
筆者はこう心の中で叫びながらも、ただひたすらジャパニーズスマイルを浮かべてこのツアーを終えた。
実はこの夏に訪れたアルプスでもこう叫びたいことがあった。これは後日にでも書く。
さて、予定時間を大幅に超過してしまった筆者は、ローザンヌへと急ぐ気持ちもすっかり薄れ、国連近くを散歩したりした。そこで筆者の心をくすぐる色んなモニュメントに出会ったのだ。
まず筆者は、ここジュネーブで妙な符合に心を奪われた。ん?なんだ?と思った諸君、あらかじめ言っておくが、この妙な符合とは筆者のこじつけだ。
まずはこれを見てもらいたい。これは国連訪問の前日に訪れた、ジュネーブ大学近くの四聖人の像である。
そして、だ。これは国連近くで見つけたあるモニュメントだ。
これも何故か4人なのだ。ひょっとしてジュネーブは「4」が好きなのか?
ところが筆者はこの「4」を明確に否定するモニュメントを発見したのだ。このモニュメントが筆者のジュネーブでの一番のお気に入りなのだ。
それはこれだ!
・・・見なさい。これは明らかに椅子である。交差点のど真ん中に途方もない大きさで鎮座している。しかし、だ。本来あるはずの4本の足が1本途中で欠けているのだ。これを「4」嗜好への明確な否定と受け取らずにどう解釈するのだ。
周囲のビルや車と比較してもらえればよくわかるが、この椅子、とてつもない大きさだ。ウルトラマン用と言っても過言ではない。とは言え、筆者はウルトラマンを実際に目の前で見たことはない。しかし、ウルトラマンがもしこの椅子に座れば、間違いなくひっくり返るであろう。もしかして、この椅子はウルトラマンクラスの異星人を捕獲するための罠なのか?
このように、ジュネーブは「4」に囚われた街なのだ。すげーこじつけやん、と思われた諸君、その通りだ。何か悪いか。少なくとも筆者の目にはそう見えたのだ。それでいいではないか。
【追記】
実は国連本部近くの公園には、このようなものまである。
これは間違いなく日本の鐘だ。こんなところで会えるとは。筆者はもちろん丁重に鐘を撞いた。本当は108回撞きたかったのだが、ジュネーブに敬意を表して4回にしておいた。お陰で筆者の煩悩は4つしか取れなかった。もう読者の諸君はお気づきだとは思うが、この4つ、どうも性欲関係ではなさそうだ。
・・・実は筆者は焦っている。実は以前からあるモニュメントをメインに据えた旅行記を書こうとしていたのだが、そのモニュメント、なんと撤去予定との情報が入ったのだ。本ブログの数少ない愛読者ならおわかりであろう。そう、ジュネーブにある筆者の大好きなモニュメントが撤去されるかも、と12mai-mai07殿がコメントで教えてくれたのだ。これはいかんぞ。なくなる前に書かなくては。別に本物がなくなっても筆者の画像までがなくなるわけではない。そんなことは充分承知の上だ。なくなったらなくなったで、「幻のモニュメント」として紹介すればいいだけだ。それはそれでおいしい。そんなこともわかっている。ただ何故か焦るのだ。これはきっと、なんとかなくなる前に見て欲しいという筆者のあのモニュメントに対する愛から生じているに違いない。
・・・また前置きが長くなった。もうバレバレであるが、今回取り上げるのは「ジュネーブ(Geneva)」である。チューリッヒと並んでスイスのメジャーな都市である。よって番外編と相成った。言うまでもないが、スイスの首都はチューリッヒでもジュネーブでもないぞ。ベルンだ。
さて、旧市街から眺めたジュネーブの街並みはこんな感じだ。
実は筆者には国連を訪問している時間があまりなかった。ローザンヌへと早々に移動したかったからだ。ちらっとでも見れればいいや、と思いながら国連本部へと突入したのだが、さすがは国連だ。いきなり厳戒な入場者チェックが筆者を驚かせた。
パスポートを回収され、こんな入場許可証を身に付けさせられた。筆者はスピード違反以外に表立った前科はないが、こういうチェックだと意味もなくドキドキしてしまう。まぁ根が悪人だからであろう。ドキドキした割には、こんな写真を撮っていることからして、入場を許可されたことが得意気であったのかもしれない。
さて、筆者はこの許可証を周囲の人にちらつかせつつ、肩で風切って国連本部の建物へと乗り込んだ。2,30分ほどちらっと見学して帰ろう、と思っていたのだ。
本部へと突入すると、いきなり受付のお姉さんが2人、筆者に笑顔をくれている。「さては惚れたな?」と思いつつ、筆者も必殺のジャパニーズスマイルを返した。と同時に、やっぱここの受付でも許可証を見せ付けておかねば、と思い、筆者に惚れたと思しきお姉さんたちの方へ歩み寄った。お姉さんたちは筆者に愛を囁く代わりに、大急ぎでこう言った。
「もうすぐ英語ガイドの見学ツアーが始まりますよ。英語でOKですよね?さ、早く早く。あ、ツアー代金はこれだけね。」
筆者は呆然としつつも、何故かお金を払って見学ツアーに参加してしまった。このお姉さんたちは断りきれない性格の筆者につけ込んで、予定にもなかった見学ツアーへと引きずり込んだのだ。
「まぁ、ええか。どうせすぐに終わるやろ。」
・・・結局ツアーは1時間以上もかかってしまった。
でもこのツアーは結構楽しかった。このような美人のお姉さんが、ツアー以外では見ることのできない会議室などを案内してくれる。
このツアーには、中国人か韓国人かの目付きのよろしくない中年男性グループも参加していた。彼らはお姉さんの説明もまともに聞かずに大声で話をし、ツアーから勝手に離れて行方不明になったりする。お姉さんはこの客の対応に追われ、結局ツアーは予定以上と思しき時間がかかった。同じ東アジア人として非常に恥ずかしかった。
「おい、そこの君たち、こっちの人は日本人と中国人・韓国人の区別がつかんのだ。頼むから東アジア人の品位を損ねる行動はするな。」
筆者はこう心の中で叫びながらも、ただひたすらジャパニーズスマイルを浮かべてこのツアーを終えた。
実はこの夏に訪れたアルプスでもこう叫びたいことがあった。これは後日にでも書く。
さて、予定時間を大幅に超過してしまった筆者は、ローザンヌへと急ぐ気持ちもすっかり薄れ、国連近くを散歩したりした。そこで筆者の心をくすぐる色んなモニュメントに出会ったのだ。
まず筆者は、ここジュネーブで妙な符合に心を奪われた。ん?なんだ?と思った諸君、あらかじめ言っておくが、この妙な符合とは筆者のこじつけだ。
まずはこれを見てもらいたい。これは国連訪問の前日に訪れた、ジュネーブ大学近くの四聖人の像である。
そして、だ。これは国連近くで見つけたあるモニュメントだ。
ところが筆者はこの「4」を明確に否定するモニュメントを発見したのだ。このモニュメントが筆者のジュネーブでの一番のお気に入りなのだ。
それはこれだ!
周囲のビルや車と比較してもらえればよくわかるが、この椅子、とてつもない大きさだ。ウルトラマン用と言っても過言ではない。とは言え、筆者はウルトラマンを実際に目の前で見たことはない。しかし、ウルトラマンがもしこの椅子に座れば、間違いなくひっくり返るであろう。もしかして、この椅子はウルトラマンクラスの異星人を捕獲するための罠なのか?
このように、ジュネーブは「4」に囚われた街なのだ。すげーこじつけやん、と思われた諸君、その通りだ。何か悪いか。少なくとも筆者の目にはそう見えたのだ。それでいいではないか。
【追記】
実は国連本部近くの公園には、このようなものまである。
by スイスの殿 |
by inspectormorse
| 2004-10-28 06:26
| スイスマイナー旅行記