【突如野外に出現した”椅子”を鑑賞してみる】
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いきなりで申し訳ないのだが、今回は今までに取り上げたことのなかったようなアイテムを御紹介してみたい。筆者はこの冬にアールガウ州の街をいくつか訪問したのだが、その街の家々の玄関先で興味深いモノを発見してしまったのだ。ひょっとすると、今アールガウ州ではこのアイテムが熱いのかもしれない。
そう、そのアイテムとは、タイトルをご覧いただければお分かりのように・・・
・・・これまでにも「ベンチ」は取り上げたことがあったが、今回御紹介したいのは「1人用の椅子」なのだ。とにかく実用性からはかけ離れた素っ頓狂なデザインというか、座るためなのかどうなのか目的もよく分からない作品たちだったのである。というわけで、今回はそんな奇抜な椅子たちを楽しんでいただきたい。とは言え、紹介するのはたったの2つなのだが。
最初に目を奪われたのは、アーラウで発見したこちらの椅子だった。
・・・これはとある店先に置いてあった椅子なのだが、何故かぶっといタイヤが2本も装備されているのだ。どうやらどこぞの会社の宣伝らしくもあるが、緑を基調にした色が結構不気味である。実際誰も座ろうとはしていなかったが、あまり座りたくはない作品だ。
そんなわけはないとは思うが、座った瞬間に走り出したりしたらイヤではないか。だってこれ、走り出したら最後、このタイヤの太さでは絶対に曲がれないぞ。
上の作品は広告を狙っているのだろうが、実は同じ州の別の街には、これと似た目的が不明な椅子が置いてあったのである。それも個人の玄関先に。
いろんな意味で上の作品と共通点が多いその椅子はこちらなのだ。
・・・よく見比べて欲しい。緑の配色といい、鳥のモチーフといい、上の椅子とソックリではないか。座ったら痛そうなほど塗り方は雑なのだが、うーむ、ひょっとすると今アールガウ州では「緑の鳥の椅子」がブームだったりするのか?
見た目というか仕上がりはかなりヒドイこの椅子なのだが、それだけで馬鹿にしてはいけない。実はこの椅子、非常に高貴で神聖なものなのである。我々庶民が気楽に座れるようなモノではないのだ。
というのも、この椅子があった街の名前が、実は・・・
・・・だったりしたのである。そう、これこそは支配者の椅子なのだ。しかしまぁ、なんというか、皇帝も結構大変だったりするんだな。
「殿」と自称する筆者なら座れるかも・・・と無責任なことを考えてしまった貴方からのコメント・メール・お誘い・貢物などを心からお待ちしている。
*「人気ブログランキング」におけるこのブログは、どこにも座って落ち着ける位置がないようです・・・。というわけで、この配色の趣味の悪さに唖然とした貴方も、どっちかというと筆者の強引なオチのほうに呆れてしまった貴方も、以下のバナーをクリックしていただかないと、貴方を筆者のアパートにある革張りの椅子に座らせます。もちろん、両手両足は拘束のうえで。