漢字ファッション?
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・・・とはいえ、ファッションに鈍感な筆者が語るのには無理がある。スイスにはあまりファッションの流行などなく、自分の好みの独自の格好をしている方が多いような気がするが、単に筆者がスイスの流行を知らないだけかもしれない。
今回はその中でも筆者の目を釘付けにしたファッションについて書く。
ある日のことだ。職場からの帰宅途中、トラムの停留所でトラムを待っていた時のことである。筆者はある若い白人男性の臀部(お尻)に目を奪われた。
誤解のないように言っておくが、筆者にその気はない。男性よりも遥かに女性の方が好きだ。女性専門である。女性のお尻に目を奪われることが多い筆者でも、男性の臀部に魅入られてしまったのはあれが最初で最後だ。ちなみに筆者はお尻よりも胸派である。
・・・暴走してしまった。コーナーを間違えた。話を元に戻す。
こちらでは漢字がアートとして捉えられていることは先日も書いた。漢字のプリントがしてあるTシャツなどを着ている人も多い。大半は「福」だとか「壽」だとかの漢字1字である。タトゥーシールに「茶」という漢字が使われていたこともあった。「茶」に至っては意味不明であるが、いずれにしてもそんなに面白くはない。
その時見かけた男性はジーパンを穿いていた。その後ろ、臀部にあたるポケットに漢字の縫い取りがしてあったのだ。その漢字が衝撃的だった。
さて、どんな漢字だと思うか。ヒントは漢字で3文字である。
まあ推測するには無理があろう。もったいぶらずに正解を書く。後ろのポケットには、
「両替所」
と縫い取りされていたのだ。しかもそのポケットには彼の分厚い財布が入っていたのである。ということは、あれか?彼はその財布のお金を使って両替してくれるというのか?
筆者はよほど「両替してもらえるんですか?」と尋ねたかった。しかし筆者はシャイで奥ゆかしい性格の持ち主だ。笑いを必死でこらえつつ、トラムに乗り込んだ。
ここチューリッヒでは時に不思議なファッションに出会うことがある。まだネタはあるのだ。これについては後日を待たれよ。