2006年 09月 06日
【各国における女性蔑視の現状とその是正】
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本日は「スイス生活コネタ」のコーナーである。
何故か妙にお堅い社会派のタイトルになってしまったが、今回お届けしたいのは、実は・・・
「子供飛び出し注意!」の標識・看板たち
のサブコーナーなのだ。
このサブコーナーの過去記事はこちらをクリックして御参照いただくとして、「標識と女性蔑視にどんな関係があるんや?」と思われた方も多かろう。筆者だってそう思う。しかし、である。たとえ描かれているのがお子様とは言え、これら標識は各国における男女観を濃厚に反映しているのだ。
思えばきっかけはこの標識だった。
「お嬢ちゃ~ん、オジサンといいことしない~?」
・・・そう、これはスイスの通学路の標識である。筆者には何故か「女児を追い回すアヤシイおっさん」という図式にしか見えないのだが、これは以下の2つの特徴に由来していると思われる。
一言断っておくが、筆者は決してフェミニストなどではない。むしろその逆だ。脳の構造と機能に厳然たる男女差がある以上、得意とする分野が異なるのは当然だとすら考えている。その筆者ですら少し違和感を感じるこの標識、仮にこれが「年長の男児に守られた年少の女児」を表現したものだとしても、なにか「優れた男性に守られたか弱い女性」という男性主導の保守的なイメージが反映されているのではあるまいか。
スイスは案外保守的、封建的なお国柄である。ひょっとすると他の国では事情が異なるのかもしれない。例えば隣国オーストリアではこうだ。
ブレゲンツという街で発見した標識
・・・走っているというよりは歩いている感じで、しかも男女ともより子供らしく頭が大きく描かれているので、スイスの「追い掛け回すアヤシイおっさん」感はかなり薄れてはいる。が、いくら女の子にリボンを付けてみたところで、先に挙げた2点の特徴はスイスと同じなのだ。
封建性ではスイスといい勝負かもしれない我が祖国・日本ではこうなっている。
「学校・幼稚園保育所等あり」(左)・「横断歩道」(右)の標識
・・・この画像はこちらのサイトのフリー素材を借用させてもらったものである。日本は左側通行ゆえ児童の向きも右向きになってはいるが、おおまかな特徴はオーストリアと殆ど同じだ。より頭を大きくしたり、帽子を被らせるなどして男児の子供っぽさを強調したのは評価できるが、やはりあの2つの特徴は同じなのである。
そしてフェミニスト先進国と思われる北米でも・・・
カナダ・トロント在住「ぞ」殿から頂いた画像。感謝!
・・・やはり女児が前で男児が後ろなのだ。背の違いは小さくなったとは言え、ここでも男児の身長の方が高いのである。
筆者がいちゃもんをつけているように感じている方もおられよう。実際いちゃもんをつけているのだが、「これではいかん」と是正に努めている国もあるのだ。
例えば隣国ドイツでは・・・
もはや男女の区別がつきません
・・・徹底的にデフォルメすることで「ユニセックス化」を図っているのである。リアリティには欠けるが、これはこれでユニークな解決策と言えよう。
そして筆者が最も納得したのは、イギリスの標識なのだ。
女性はとにかく強いのです(英国グラスミアにて)
・・・そう、ここでは女児の背の方が高くなっているのである。大きくなっても女児の位置は前、つまりレディ・ファーストの精神は残しているのだ。いくつになっても女性は強いと実感している筆者、実はこれが最も自然に見えるのだが、皆さんは如何だろうか?
ちなみに、2番目に挙げたオーストリアでは、只今是正の過渡期にあるのか・・・
リボンはつけたままだが女児が巨大化
・・・このように女児の方を大きく描いた標識(?)も出現してきている。もしかすると、先に挙げた国々の標識も変わっていくのかもしれない。
読者の皆様による「筆者蔑視」の現状を是正したいと願う筆者に、「そんなん今更遅いで」と言いたい貴方からのコメント・メール・お誘いを切にお待ちしている。
*「人気ブログランキング」におけるこのブログも、どうやら蔑視されているようです・・・。というわけで、同年代の男性が子供っぽく思えて仕方のない貴方も、筆者と同じく虚勢を張り続けている男性の貴方も、以下のバナーをクリックしていただかないと、筆者も貴方を追い回します。あ、引っ張り回されるのもいいかも。
何故か妙にお堅い社会派のタイトルになってしまったが、今回お届けしたいのは、実は・・・
のサブコーナーなのだ。
このサブコーナーの過去記事はこちらをクリックして御参照いただくとして、「標識と女性蔑視にどんな関係があるんや?」と思われた方も多かろう。筆者だってそう思う。しかし、である。たとえ描かれているのがお子様とは言え、これら標識は各国における男女観を濃厚に反映しているのだ。
思えばきっかけはこの標識だった。
・・・そう、これはスイスの通学路の標識である。筆者には何故か「女児を追い回すアヤシイおっさん」という図式にしか見えないのだが、これは以下の2つの特徴に由来していると思われる。
1.男児の方が女児よりも頭1つ分も背が高い。・・・特に背丈の違いは異常だ。こんなに違うものなのか。成人男性の平均身長が成人女性よりも高いことは否定しないが、きっと彼らは思春期前の学童である。この時期は女児の成長の方が早いので、むしろ同じ歳なら女児の方が背が高かったりするではないか。女児を前にしたのは「レディ・ファースト」の精神の表れかもしれないが、逆に追い掛け回しているという怪しさを増長しているような気がする。
2.女児が前、男児が後ろ、という並びである。
一言断っておくが、筆者は決してフェミニストなどではない。むしろその逆だ。脳の構造と機能に厳然たる男女差がある以上、得意とする分野が異なるのは当然だとすら考えている。その筆者ですら少し違和感を感じるこの標識、仮にこれが「年長の男児に守られた年少の女児」を表現したものだとしても、なにか「優れた男性に守られたか弱い女性」という男性主導の保守的なイメージが反映されているのではあるまいか。
スイスは案外保守的、封建的なお国柄である。ひょっとすると他の国では事情が異なるのかもしれない。例えば隣国オーストリアではこうだ。
・・・走っているというよりは歩いている感じで、しかも男女ともより子供らしく頭が大きく描かれているので、スイスの「追い掛け回すアヤシイおっさん」感はかなり薄れてはいる。が、いくら女の子にリボンを付けてみたところで、先に挙げた2点の特徴はスイスと同じなのだ。
封建性ではスイスといい勝負かもしれない我が祖国・日本ではこうなっている。
・・・この画像はこちらのサイトのフリー素材を借用させてもらったものである。日本は左側通行ゆえ児童の向きも右向きになってはいるが、おおまかな特徴はオーストリアと殆ど同じだ。より頭を大きくしたり、帽子を被らせるなどして男児の子供っぽさを強調したのは評価できるが、やはりあの2つの特徴は同じなのである。
そしてフェミニスト先進国と思われる北米でも・・・
・・・やはり女児が前で男児が後ろなのだ。背の違いは小さくなったとは言え、ここでも男児の身長の方が高いのである。
筆者がいちゃもんをつけているように感じている方もおられよう。実際いちゃもんをつけているのだが、「これではいかん」と是正に努めている国もあるのだ。
例えば隣国ドイツでは・・・
・・・徹底的にデフォルメすることで「ユニセックス化」を図っているのである。リアリティには欠けるが、これはこれでユニークな解決策と言えよう。
そして筆者が最も納得したのは、イギリスの標識なのだ。
・・・そう、ここでは女児の背の方が高くなっているのである。大きくなっても女児の位置は前、つまりレディ・ファーストの精神は残しているのだ。いくつになっても女性は強いと実感している筆者、実はこれが最も自然に見えるのだが、皆さんは如何だろうか?
ちなみに、2番目に挙げたオーストリアでは、只今是正の過渡期にあるのか・・・
・・・このように女児の方を大きく描いた標識(?)も出現してきている。もしかすると、先に挙げた国々の標識も変わっていくのかもしれない。
読者の皆様による「筆者蔑視」の現状を是正したいと願う筆者に、「そんなん今更遅いで」と言いたい貴方からのコメント・メール・お誘いを切にお待ちしている。
*「人気ブログランキング」におけるこのブログも、どうやら蔑視されているようです・・・。というわけで、同年代の男性が子供っぽく思えて仕方のない貴方も、筆者と同じく虚勢を張り続けている男性の貴方も、以下のバナーをクリックしていただかないと、筆者も貴方を追い回します。あ、引っ張り回されるのもいいかも。
by スイスの殿 |
by inspectormorse
| 2006-09-06 07:15
| スイス生活コネタ