2004年 10月 11日
アパート悲惨物語 第2章
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-前回までの要約-
(初めての方はカテゴリの「スイスアパートの悲劇」をクリックの上、序章からお読み頂けるとこれ幸い)
「すんばらしいアパートを見つけた。しかも家賃の割引とプライバシーを確保した上で引っ越した。」
写真にもあるこのアパートでの暮らしは快適だった。掃除機も実際に買ってもらえた。ただ「素晴らしい掃除機を買ってやったぞ」と言われたにも関わらず、同じ機種が某電気店で破格な低価格で特売されているのを見てしまった時には、少し不安を感じた。
不安は他にもあった。筆者が洗濯しているときである。筆者は水を普通に使うコースを選択していたのだが、途中で家主の老婦人に水半量コースに変更されていた(家主は隣の建物に住んでいる)。
「ひょっとするとこの家主は凄くセコイのかもしれない・・・」
この不安は引越し後わずか2週間で現実のものとなった。しかも最悪の形で。
それは些細な出来事から始まった。ある日、清潔好きの筆者がシャワーを浴びていると、途中でお湯が出なくなった。
「何かおかしなことがあったらいつでも連絡してくれ」と頼まれていた筆者は、当然のようにこれを報告した。
それから1週間後に悲劇が訪れた。
その日、何気なくメールボックスを開いた筆者は、家主の御主人からのメールを見つけた。長文である。しかし内容は要約すると以下のような凄まじいものだった。
「お湯が出ない、という前回のお前のクレーム以来、私は毎日お湯の使用量をチェックした。その結果、お前はお湯を使いすぎることが判明した。このままでは儲けにならない。我々は慈善事業をしているのではないのだ。よって契約は破棄し、1ヶ月以内に出て行ってもらいたい。」
な、なんなんだ、これは。まだ2週間しか住んでないぞ。スイスでは毎日シャワーも浴びれないのか。お湯を使いすぎるから使用量を減らせ、ならまだ理解できる。しかしなんでお湯を使いすぎるから即出て行け!なのか。
このメールの最後には殺し文句が添付されていた。
「スイスでは毎日シャワーを浴びるのは贅沢だ」
この日を境に、筆者と家主の仁義なき戦争が始まった。
-以下、驚天動地の次回に続く-
(初めての方はカテゴリの「スイスアパートの悲劇」をクリックの上、序章からお読み頂けるとこれ幸い)
「すんばらしいアパートを見つけた。しかも家賃の割引とプライバシーを確保した上で引っ越した。」
写真にもあるこのアパートでの暮らしは快適だった。掃除機も実際に買ってもらえた。ただ「素晴らしい掃除機を買ってやったぞ」と言われたにも関わらず、同じ機種が某電気店で破格な低価格で特売されているのを見てしまった時には、少し不安を感じた。
不安は他にもあった。筆者が洗濯しているときである。筆者は水を普通に使うコースを選択していたのだが、途中で家主の老婦人に水半量コースに変更されていた(家主は隣の建物に住んでいる)。
「ひょっとするとこの家主は凄くセコイのかもしれない・・・」
この不安は引越し後わずか2週間で現実のものとなった。しかも最悪の形で。
それは些細な出来事から始まった。ある日、清潔好きの筆者がシャワーを浴びていると、途中でお湯が出なくなった。
「何かおかしなことがあったらいつでも連絡してくれ」と頼まれていた筆者は、当然のようにこれを報告した。
それから1週間後に悲劇が訪れた。
その日、何気なくメールボックスを開いた筆者は、家主の御主人からのメールを見つけた。長文である。しかし内容は要約すると以下のような凄まじいものだった。
「お湯が出ない、という前回のお前のクレーム以来、私は毎日お湯の使用量をチェックした。その結果、お前はお湯を使いすぎることが判明した。このままでは儲けにならない。我々は慈善事業をしているのではないのだ。よって契約は破棄し、1ヶ月以内に出て行ってもらいたい。」
な、なんなんだ、これは。まだ2週間しか住んでないぞ。スイスでは毎日シャワーも浴びれないのか。お湯を使いすぎるから使用量を減らせ、ならまだ理解できる。しかしなんでお湯を使いすぎるから即出て行け!なのか。
このメールの最後には殺し文句が添付されていた。
「スイスでは毎日シャワーを浴びるのは贅沢だ」
この日を境に、筆者と家主の仁義なき戦争が始まった。
-以下、驚天動地の次回に続く-
by スイスの殿 |
by inspectormorse
| 2004-10-11 18:14
| スイスアパートの悲劇