2006年 04月 18日
【アインシュタインはなぜ舌を出しているのか?】
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本日は久々に「妄想具現化プロジェクト」のコーナーである。
唐突ではあるが、本日4月18日はあのアインシュタイン博士の御命日なのだ。過去にもお宅を訪問してみたり、博士そのものになろうとしてみたり、どうも間違った形でリスペクトしているアインシュタイン博士、その御命日には何か筆者なりの敬愛の意を表してみたいのである。
そんな筆者の目の前に佇む例の有名なお顔。
(ワシントンDCで購入したあの”お顔”のマウスパッド)
・・・いつも思うのだが、どうしてアインシュタイン博士は舌を出しているのだろうか? 定説によれば、これは講義の際にスペルミスを連発した博士が、学生にそのことを指摘されたときのリアクションを撮影されたもの、ということになっているが、これはあくまで状況であって、理由ではない。博士のこの表情にはどんな意味合いが込められているのだろうか?
というわけで、今回具現化してみたい妄想とは・・・
「”博士は何故この表情なのか?”を解明したい」
なのだ。このお顔の最大の特徴はなんといっても”舌”であろう。”舌を出す”という行為には様々な動機が考えられるが、どれが最も可能性が高いのかを実地検証してみようではないか。そう、あの記事で作製した”お面”を使って、どの行為にあの表情がフィットするかを検証してみたのである。
なお、今回の記事では、あのグレースケールのお面を筆者の身体とよりフィットさせるために、全ての画像をモノトーン調に加工してあることを最初にお断りしておきたい。
【”食欲”の表現としての舌】
”舌を出す”という行為は食欲の表現でもある。美味しいものを目の前にして舌を出すのは漫画の世界などでもよく使われる表現技法であるし、あの食品会社不二家のキャラクターである”ペコちゃん”だって舌を出しているではないか。あのときのアインシュタイン博士の脳内には楽しみにしていた夕食の献立が浮かんでいた、という可能性は低いかもしれないが、だからといって端から否定してはいけない筈だ。
・・・というわけで、作ってみました。インスタントラーメン。
(期せずして実験しているようになってしまった調理風景)
このラーメンをあのお顔でいただいてみる。
・・・うーむ、これ、美味しそうに見えるであろうか?何か違和感を感じるのは筆者だけではあるまい。
ラーメンの代わりに、筆者の数少ないレパートリーの1つである”きな粉餅”を食べてみても・・・
・・・やっぱり何かがおかしい。
筆者思うに、その最大の理由は”視線”にある。
食欲の表現として”舌”を出しているのであれば、当然その視線は対象物である”美味しそうな料理”を捉えていなければなるまい。でもこれらの写真では、どれも食物を見ていないのである。ラーメンの右側の写真などは、「どや、美味そうやろ?そやけどあげへんで。」と目の前の人に自慢しているというか、からかっているように見えてしまうではないか。これは視線がラーメンに、ではなくて、正面を向いてしまっているからなのだ。
この傾向は、次の写真でより明らかになるかもしれない。
(アイスを舐めて[写真左]、ドリンクを飲む[写真右])
・・・よりダイレクトに”舐める”という行為に近づけてみたのだが、確かに舐めてはいても美味しそうではない。どうも「君にはあげないよ!」とからかっているように見えてしまう。
視線から考えると、やはりあの舌は食欲の表現ではなさそうだ。そういえばペコちゃんは上向きに舌を出しているが、博士の舌は下向きである。舌の向きで印象がどのように変わるのかはこれからの検討課題であろう。
【”嘲笑”の表現としての舌】
先程の試行で明らかになったのは、どうもからかっているというか、馬鹿にしている感じが強いことである。というわけで、今度は舌の持つ”嘲笑”という意味合いをテストしてみようではないか。
”からかう”と言えばこれらのポーズであろう。
(とにかく相手を小馬鹿にしてみる)
・・・これはかなり正解に近い感じがするのだが、この拭いきれない若干の違和感は何なのだろうか?視線の問題はクリアされたが、どうも微妙なのは”目の表情”なのである。こうして見てみると、どうも柔和で優しいというか、気弱な印象も受けるではないか。
この僅かな気弱さは、次のこの表情ではあり得ないポーズでより鮮明になるのではないか?
(「ホールドアップ!」と銃を突きつけられてみたり[写真左]、
「神よ!」と天を仰いでみたりする[写真右])
・・・この表情ではどっちにしても強盗からも神からも許してもらえそうにないが、小馬鹿にしながらも心底では相手に慈悲を求めている弱気な目には見えないだろうか?
そう、これはきっと表面的には相手を小馬鹿にしたり、からかったりはしているものの、その奥底には相手への配慮なり、こんなことをしている”照れ”や”恥じらい”の要素があるからに違いない。この表情が撮影された本来のシチュエーションでなら、「スペルは間違えてもノーベル賞学者なんだぜ!」と学生を小馬鹿にしながらも、スペルミスという行為に照れや恥じらいを感じているのだ。一言で言えば、これは”照れ隠し”なのである。
・・・さんざん試した割には随分と当たり前の結論だが、往々にして研究や実験とはこんなものなのだ。
さて、ではこの”照れ隠し”が最も似合うポーズとなると・・・
「うーん、どんなポーズが・・・」
「おおっ、そうだ!」
やっぱり以下のような・・・
”お茶目なギャグ行為のポーズ”
ではないだろうか?そう、あの”舌を出す”という行為はアインシュタイン博士にとっての「アイーン」だったのだ!
「俺が喰ってるのは高級な袋麺なんだぜ!」と相手を小馬鹿にしているものの、
所詮は”インスタントラーメン”であることに照れている博士
最後に、こんなアホな企画すら許容してくれる博士の寛容さに期待しつつ、博士の御冥福を深くお祈りして筆を置きたい。
・・・今度はペコちゃんやピート・サンプラス選手が何故舌を出しているのかが疑問になってきた筆者の暴走を窘めてくれる貴方からのコメント・メールを切にお待ちしている。
*「人気ブログランキング」でのこのブログは恥じらいを感じて隠れすぎている模様・・・。というわけで、何故だか舌を出してみたくなった影響されやすい貴方も、あまりの無謀な企画に思わず舌打ちしてしまった貴方も、以下のバナーをクリックしていただかないと、筆者自身も”舌”を出します。誰かその意味を実地検証してみませんか?
唐突ではあるが、本日4月18日はあのアインシュタイン博士の御命日なのだ。過去にもお宅を訪問してみたり、博士そのものになろうとしてみたり、どうも間違った形でリスペクトしているアインシュタイン博士、その御命日には何か筆者なりの敬愛の意を表してみたいのである。
そんな筆者の目の前に佇む例の有名なお顔。
・・・いつも思うのだが、どうしてアインシュタイン博士は舌を出しているのだろうか? 定説によれば、これは講義の際にスペルミスを連発した博士が、学生にそのことを指摘されたときのリアクションを撮影されたもの、ということになっているが、これはあくまで状況であって、理由ではない。博士のこの表情にはどんな意味合いが込められているのだろうか?
というわけで、今回具現化してみたい妄想とは・・・
なのだ。このお顔の最大の特徴はなんといっても”舌”であろう。”舌を出す”という行為には様々な動機が考えられるが、どれが最も可能性が高いのかを実地検証してみようではないか。そう、あの記事で作製した”お面”を使って、どの行為にあの表情がフィットするかを検証してみたのである。
なお、今回の記事では、あのグレースケールのお面を筆者の身体とよりフィットさせるために、全ての画像をモノトーン調に加工してあることを最初にお断りしておきたい。
【”食欲”の表現としての舌】
”舌を出す”という行為は食欲の表現でもある。美味しいものを目の前にして舌を出すのは漫画の世界などでもよく使われる表現技法であるし、あの食品会社不二家のキャラクターである”ペコちゃん”だって舌を出しているではないか。あのときのアインシュタイン博士の脳内には楽しみにしていた夕食の献立が浮かんでいた、という可能性は低いかもしれないが、だからといって端から否定してはいけない筈だ。
・・・というわけで、作ってみました。インスタントラーメン。
このラーメンをあのお顔でいただいてみる。
ラーメンの代わりに、筆者の数少ないレパートリーの1つである”きな粉餅”を食べてみても・・・
筆者思うに、その最大の理由は”視線”にある。
食欲の表現として”舌”を出しているのであれば、当然その視線は対象物である”美味しそうな料理”を捉えていなければなるまい。でもこれらの写真では、どれも食物を見ていないのである。ラーメンの右側の写真などは、「どや、美味そうやろ?そやけどあげへんで。」と目の前の人に自慢しているというか、からかっているように見えてしまうではないか。これは視線がラーメンに、ではなくて、正面を向いてしまっているからなのだ。
この傾向は、次の写真でより明らかになるかもしれない。
・・・よりダイレクトに”舐める”という行為に近づけてみたのだが、確かに舐めてはいても美味しそうではない。どうも「君にはあげないよ!」とからかっているように見えてしまう。
視線から考えると、やはりあの舌は食欲の表現ではなさそうだ。そういえばペコちゃんは上向きに舌を出しているが、博士の舌は下向きである。舌の向きで印象がどのように変わるのかはこれからの検討課題であろう。
【”嘲笑”の表現としての舌】
先程の試行で明らかになったのは、どうもからかっているというか、馬鹿にしている感じが強いことである。というわけで、今度は舌の持つ”嘲笑”という意味合いをテストしてみようではないか。
”からかう”と言えばこれらのポーズであろう。
・・・これはかなり正解に近い感じがするのだが、この拭いきれない若干の違和感は何なのだろうか?視線の問題はクリアされたが、どうも微妙なのは”目の表情”なのである。こうして見てみると、どうも柔和で優しいというか、気弱な印象も受けるではないか。
この僅かな気弱さは、次のこの表情ではあり得ないポーズでより鮮明になるのではないか?
「神よ!」と天を仰いでみたりする[写真右])
・・・この表情ではどっちにしても強盗からも神からも許してもらえそうにないが、小馬鹿にしながらも心底では相手に慈悲を求めている弱気な目には見えないだろうか?
そう、これはきっと表面的には相手を小馬鹿にしたり、からかったりはしているものの、その奥底には相手への配慮なり、こんなことをしている”照れ”や”恥じらい”の要素があるからに違いない。この表情が撮影された本来のシチュエーションでなら、「スペルは間違えてもノーベル賞学者なんだぜ!」と学生を小馬鹿にしながらも、スペルミスという行為に照れや恥じらいを感じているのだ。一言で言えば、これは”照れ隠し”なのである。
・・・さんざん試した割には随分と当たり前の結論だが、往々にして研究や実験とはこんなものなのだ。
さて、ではこの”照れ隠し”が最も似合うポーズとなると・・・
やっぱり以下のような・・・
ではないだろうか?そう、あの”舌を出す”という行為はアインシュタイン博士にとっての「アイーン」だったのだ!
所詮は”インスタントラーメン”であることに照れている博士
最後に、こんなアホな企画すら許容してくれる博士の寛容さに期待しつつ、博士の御冥福を深くお祈りして筆を置きたい。
・・・今度はペコちゃんやピート・サンプラス選手が何故舌を出しているのかが疑問になってきた筆者の暴走を窘めてくれる貴方からのコメント・メールを切にお待ちしている。
*「人気ブログランキング」でのこのブログは恥じらいを感じて隠れすぎている模様・・・。というわけで、何故だか舌を出してみたくなった影響されやすい貴方も、あまりの無謀な企画に思わず舌打ちしてしまった貴方も、以下のバナーをクリックしていただかないと、筆者自身も”舌”を出します。誰かその意味を実地検証してみませんか?
by スイスの殿 |
by inspectormorse
| 2006-04-18 07:27
| 妄想具現化プロジェクト