【唐揚げ狂の詩 ”鶏唐”編その2】
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イースター直前にお届けする今回は、あの「唐揚げ狂の詩」のサブコーナーなのだ。唐揚げ大好き、でもマトモな調理経験はないに等しい筆者が”幻のオリジナル唐揚げ”を自作しようというとんでもないプロジェクトなのである。
前々回の鶏の唐揚げでは2種類の衣(卵入りと卵なし)を試作し、前回の豚の唐揚げでは卵入り衣にのみ焦点を絞ってしまった筆者だが、これはひとえに卵なしの衣が美味くなかったからであった。それもそのはず、ちょっとネットで調べてみたところ、「片栗粉はなるべく薄くまぶし、そのためにはまぶす前に肉の水気をよく切った方がいい」と書いてあるではないか。思えば初回ではウェットな鶏肉に大量の片栗粉をまぶしてしまっていた。これを読んで間違いに気付き、すっかりやる気になった筆者、今回は”卵なしの衣”に的を絞って挑戦したのである。
さて、今回の材料は初回に引き続いて”鶏肉”だ。初回のチャレンジでは手羽先を選んでしまい、骨を除くのに苦労した経験を生かして・・・
お次は下味の準備だ。ちなみにそのレシピは前回・前々回とは少し趣の異なる以下のような調合なのである。
・つゆの素・・・大さじ2杯くらい・・・とまぁ、単に卵をなくしてガーリックパウダーの代わりに生姜を使っただけの話なのだが、相変わらずその色合いは物凄いことになっていたのだ。
・ごま油・・・大さじ1杯くらい
・オイスターソース・・・大さじ1杯くらい
・中華だし・・・3振りほど
・チューブのおろし生姜・・・2cmくらい
「この味付けは大丈夫なのか?」と不安になってしまった皆さん、安心したまえ。筆者もなんとなく不安だったので、今回は対照実験としてこちらにも登場願ったのだ。
既に香味料で味のついているこの「から揚げ粉」、まぶして3分放置してから揚げるだけ、という夢のような調味料なのだ。そう、一口大に切り分けた鶏肉の一部は、この対照実験用に下味をつけずにとっておいたのである。これで少々の失敗は怖くない。
で、下味をつけた方だが、充分に味が染み込んだところで冷蔵庫から取り出し、キッチンペーパーで充分に表面の水気を取った。そしておもむろに少量の片栗粉(下味をつけていない方は「から揚げ粉」)をまぶす。
・・・今回はビニール袋に入れてまぶすという裏技(?)まで取得してしまった。もう筆者の進化は誰にも止められないのだ。
まぶした結果がこちら。
・・・ふむ、なかなか薄くまぶせているではないか。これなら期待できそうだ。
もちろん次はこれを油で揚げるのである。
・・・から揚げ粉の方は懐かしいキツネ色になってきたぞ。
そして完成したのがこちらだ!
まぁ、味は見た目だけではない。ということで、早速試食してみようではないか。
では、いただきます。
な、なんだ、この味は・・・?
し、下味が、こ、濃すぎた・・・。
・・・もうご飯が何杯でも喰えそうなほど濃い味ではないか。それに較べてなんと「から揚げ粉」バージョンの美味しいことか。思わずこっちを”スイスの殿風・唐揚げ”に認定したい誘惑に駆られたが、これでは全くオリジナルにならないので泣く泣く諦めてしまった。要はそれほど味が濃厚だったのである。
このまま無謀なチャレンジを続けていても成長はあるまい。そこで今回からは教訓を記して2度と同じ失敗を犯さないように心掛けることにした。
・・・というわけで、今回の教訓。
1.下味は付けすぎないほうがいい。
(次からは調味料の種類と量を減らそう)
2.「から揚げ粉」はやっぱり美味しい。懐かしい。
(いざというときはこれに限る)
これらの教訓を胸に秘め、筆者はオリジナル唐揚げへの険しい道のりを再び歩き出したのだった。さらなる苦難、そして感動のゴールが待ち受けているかもしれないこのサブコーナーから今後も目を離すな!?
独自の料理道を歩みだしてしまった筆者を温かく見守ってくれる貴方からのコメント・メールを切にお待ちしている。
*「人気ブログランキング」におけるこのブログは超薄味のようです・・・。というわけで、あんなに下味を濃くするなんてひょっとして貧乏性?と疑ってしまった貴方も、味付けには自信のある料理上手な貴方も、以下のバナーをクリックしていただかないと、貴方にも”濃い味付け”を施します。それはもう、筆者にしか喰えないくらいに。