2006年 04月 07日
【スイスの消火栓 -さまざまな表情編その2-】
|
さて、皆さん・・・
~不気味な消火栓の世界にようこそ~
・・・というわけで、何故か見えない呼び掛けとともにお送りするのは、例によって金曜恒例「スイス消火栓コレクション」のコーナーである。いや、ある操作で見えるようにはなるのだが・・・。
こんな呼び掛けになってしまったのには今回も深い訳がある。本日お送りするのは”さまざまな表情編”の第2回目なのだが、そのテーマが・・・
「”のっぺらぼう”の消火栓たち」
だからなのだ。もともと消火栓には顔などないではないか、と言われればその通りである。しかし、だ。多くの消火栓はその顔と思しき部分にナンバープレートが設置してあったり、前回の記事で御紹介したようにネジの部分が目に見えたりして、何らかの表情が伺い知れるものなのである。ところが今回御紹介する消火栓たちは、とにかく顔が”つんつるてん”なのだ。
例を挙げよう。無表情な消火栓とは、サンモリッツで見つけたこんなやつである。
・・・顔の部分にはプレートもネジもなく、ただただ単色に塗られているだけなのだ。まぁ、これだけ見ればいたって普通の消火栓なのだが、ペイントアート物やらつぶらな瞳ものをさんざんに鑑賞したあとでは、何故かこれが不気味な”のっぺらぼう”に見えてしまうから不思議なものである。
顔の部分の色だけが異なると、そのイメージは一層鮮烈になる。
・・・こちらはレンツブルグで発見した”赤ら顔ののっぺらぼう”なのだ。とにかく感情が昂ぶっているようだが、その表情が全く窺えないという不気味さの募る一品なのである。
次もレンツブルグで見かけた同じような作品なのだが・・・
・・・どうしても顔の表情を窺い知ろうとはしてしまいませぬか?この赤ら顔ののっぺらぼうをじっくりと見てしまった貴方、無意識のうちに顔の黒い汚れの部分を”口”に見立てたくならなかっただろうか?そう、人間と言うもの、そこに顔があると思い込んでいる部分に顔がないと不安になるのだ。こんなシミすら”口”に見ようとしてしまうのだから。
そんな我々のささやかな希望を打ち砕くのがこちらの消火栓。
・・・これはサンモリッツで発見したもの。顔だけでなく全身が真っ赤、興奮しまくりの消火栓なのだが、顔の部分は”のっぺらぼう”なのだ。しかも・・・
シミ1つなく、お肌もテカテカ
の一品なのである。どう見ても表情が見えてこない、怖ろしい消火栓なのだ。
今までの作品、表情はなくても、まだ”顔の色”はあった。そこから感情を推測することも可能だった。しかし、である。真に怖いのは”顔色さえないのっぺらぼう”なのだ。それはこちらだ!
・・・ヴェッティンゲンに佇むこちらの消火栓は、見てもお分かりの通り・・・
”白面”ののっぺらぼう
なのである。筆者の独断かもしれないが、これ、上の作品たちよりも”のっぺらぼう度”が高いとは思いませぬか?
そして筆者の選ぶ”ベスト・オブ・のっぺらぼう”の消火栓が今回のトリなのだ!
・・・これもヴェッティンゲンにあったものなのだが、顔の部分の面積がより大きいゆえに”のっぺらぼう”度も凄く感じてしまうのである。うーむ、怖すぎて何か表情を描き入れたくなるではないか。スイスで多くの消火栓がペイントされているのは、きっと単なるアート志向だけの問題ではない。”のっぺらぼう”を怖れる人間の根源的な恐怖感情にも由来しているに違いないのだ。だって・・・
こんな消火栓が夢に出てきたら怖いではないか。
この恐怖、このコーナーで最初にこの記事を読んでしまった方々には理解できまい・・・と心配している筆者に、「他の記事も読んだけど理解でけへんわ・・・」というクールな貴方からのコメント・メールを切にお待ちしている。
*「人気ブログランキング」でのこのブログは、”のっぺらぼう”というよりもその存在自体が感知できません・・・。というわけで、のっぺらぼうに遭遇したことのある稀有な貴方も、顔はあるのに無表情・・・というチョット怖い貴方も、下のバナーのクリックしていただかないと、筆者も貴方の夢枕に立ちます。いや、”のっぺらぼう”ではありませんよ。ただいやらしくニヤついているだけです。
思わず”オバQ”の顔を描いてみたくなるほど怖い。
・・・というわけで、何故か見えない呼び掛けとともにお送りするのは、例によって金曜恒例「スイス消火栓コレクション」のコーナーである。いや、ある操作で見えるようにはなるのだが・・・。
こんな呼び掛けになってしまったのには今回も深い訳がある。本日お送りするのは”さまざまな表情編”の第2回目なのだが、そのテーマが・・・
だからなのだ。もともと消火栓には顔などないではないか、と言われればその通りである。しかし、だ。多くの消火栓はその顔と思しき部分にナンバープレートが設置してあったり、前回の記事で御紹介したようにネジの部分が目に見えたりして、何らかの表情が伺い知れるものなのである。ところが今回御紹介する消火栓たちは、とにかく顔が”つんつるてん”なのだ。
例を挙げよう。無表情な消火栓とは、サンモリッツで見つけたこんなやつである。
顔の部分の色だけが異なると、そのイメージは一層鮮烈になる。
次もレンツブルグで見かけた同じような作品なのだが・・・
そんな我々のささやかな希望を打ち砕くのがこちらの消火栓。
の一品なのである。どう見ても表情が見えてこない、怖ろしい消火栓なのだ。
今までの作品、表情はなくても、まだ”顔の色”はあった。そこから感情を推測することも可能だった。しかし、である。真に怖いのは”顔色さえないのっぺらぼう”なのだ。それはこちらだ!
なのである。筆者の独断かもしれないが、これ、上の作品たちよりも”のっぺらぼう度”が高いとは思いませぬか?
そして筆者の選ぶ”ベスト・オブ・のっぺらぼう”の消火栓が今回のトリなのだ!
この恐怖、このコーナーで最初にこの記事を読んでしまった方々には理解できまい・・・と心配している筆者に、「他の記事も読んだけど理解でけへんわ・・・」というクールな貴方からのコメント・メールを切にお待ちしている。
*「人気ブログランキング」でのこのブログは、”のっぺらぼう”というよりもその存在自体が感知できません・・・。というわけで、のっぺらぼうに遭遇したことのある稀有な貴方も、顔はあるのに無表情・・・というチョット怖い貴方も、下のバナーのクリックしていただかないと、筆者も貴方の夢枕に立ちます。いや、”のっぺらぼう”ではありませんよ。ただいやらしくニヤついているだけです。
by スイスの殿 |
by inspectormorse
| 2006-04-07 07:07
| スイス消火栓コレクション