2006年 02月 10日
【スイスの消火栓 -只今使用中!編-】
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さて、皆さん・・・
~めくるめく消火栓の世界へようこそ~
・・・というわけで、久々に日本語に戻った呼び掛けとともにお送りするのは、例によって金曜恒例「スイス消火栓コレクション」のコーナーである。
日本語に戻したのには深い(?)訳がある。そう、本日は特別企画なのだ。
これまでに数えること51回、通算226体の消火栓を紹介してきたこのコーナーだが、実はよくありそうなタイプなのに全くと言っていいほど紹介していなかった消火栓があるのである。第1回目の記事で1体紹介したっきりなのだが、それはどんな消火栓かお分かりだろうか?まぁ、タイトルを見てもらえれば自明のことだとは思うが、今回のテーマは・・・
”只今使用中!”の消火栓たち
なのだ。
思えば昨年4月にこのコーナーの記事をデイリーポータルZのコネタ道場に採用していただいた際、道場主さんからこんなコメントをいただいたのであった。
・・・というわけで、あれから既に10ヶ月、こつこつと溜めてきた使用中の消火栓の画像を一挙に御紹介しようではないか。道場主さんのみならず、それが気になって仕方のなかった皆様に今頃になってお送りする返歌なのである。
実はこれら使用中の消火栓たち、道場主さんの予想された「頑張れ!!ロボコン」の腕が伸びたロボコンはもとより、ホース接続の際に取り付けられる様々なアイテムによって、もっとトンデモナイものにも見えたりもするのだ。今回はそれらアイテムをも楽しんでいただければ幸いである。おまけに今まで一度も紹介できなかった消火栓の”アソコ”の激写画像もあるので要注目だ!
【使用中タイプ1: ロボコンをはじめとするノーマル編】
はじめにお断りしておきたいのだが、これら使用中の消火栓、全てが消火活動に勤しんでいるわけではない。これらの大部分は工事現場や公共の施設に一時的に水を供給しているだけなのだ。どうも民家でプライベートに使われているものもありそうなのだが、これが違法かどうかはよく知らないのである。というわけで、決して筆者が撮影している脇で火災が発生しているわけではないことを御承知いただきたい。
さて、まずはノーマルにホースが直接消火栓に接続されているものだ。これらは皆さんの予想通りこんな風に見えるのである。
・・・これはアンデルフィンゲンで使われていた消火栓だが、まさしく腕を伸ばしたロボコンなのだ。まぁ、ロボコンにしては下腹部の立派な突起が気にはなるが・・・。
ちなみにこのホースは・・・
・・・何故か森の奥深くに消えていたのであった。いったい何に使われていたのだろうか?
お次はエッグで見かけた使用中の消火栓。
・・・これもある意味ロボコンタイプである。ロボコンにしてはホースが細すぎるのが難点か。
しかしこのホース、細いとは言え、その長さは相当なものだったのだ。
・・・実は矢印で示した黄色い小屋まで伸びているのである。おそらく距離は200m前後、筆者が見てきた中では最も長い腕を持つ消火栓だったのだ。
同じホース直接接続でもロボコン以外のものに見えてしまうこちらの消火栓。
・・・これはハイデンで見かけたものだが、ホースが伸びきっている上に地下に潜ってしまっているのである。これなどはロボコンというよりも”ただいま犬の散歩中”みたいに見えないだろうか?
【使用中タイプ2: これは痛そう編】
続いては腕の部分にホース以外のアイテムを噛ませた消火栓たちである。このアイテムたちが非常にユニークなのだが、まずは比較的単純な金属管を接続されたこちらの消火栓から。
・・・これはお膝元のチューリッヒにあったものだが・・・
まるで”交通事故で重傷を負った消火栓”に見えませぬか?
地下に潜った金属管が”松葉杖”、おそらくは悪戯防止のために貼られた黒いガムテープはまるで”包帯”ではないか。
この消火栓、開頭手術のためか(?)頭部の蓋が開いているのだが、その中身は・・・
・・・黒いガムテープでびっしりと覆われていて観察できなかったのであった。この気になって仕方がない頭部の中身は次で明らかになるのだ。
【使用中タイプ3: 幻惑する消火栓編】
最後のタイプはそのアイテムによってトンデモナイものに見えてしまった消火栓たちである。実は次の赤いアイテムを装備したものが最も多いのだが、その消火栓はこんな風に見えてしまうのだ。
・・・これも筆者のお膝元チューリッヒの工事現場近くで発見したものだが、この赤い杖みたいなアイテムが装備されているのである。これ、おそらくは水の圧力を減じるための構造だとは思うのだが・・・
まるで”魔法使い”のようには見えませぬか?
えいっ!と一振りすれば老婆にでもされてしまいそうな気がするのは筆者だけだろうか。
同じ魔法使いタイプは筆者のアパートのそばにもいたのだった。
・・・これも上の消火栓と全く同じタイプなのだが、何故か全然気付かなかった作品なのである。それもそのはず、この消火栓、普段は小さい木の小屋で覆われていたのだった。これはその小屋が撤去された瞬間を狙って撮影したものなのだ。まさしく”隠遁する魔法使い”である。あまりに狂喜乱舞して撮影したため、近くに止まっていたバスの運転手さんに大笑いされてしまったが・・・。
筆者が狂喜乱舞した理由はもう1つある。この消火栓、見事に頭部がぽっかりと開いているではないか。筆者は個人的に「電子チップが入っているのか?いや、本物の脳が入っていたらどうしよう?」などと妄想を働かせていたのだが、この頭部の中身は多くの人の興味を惹いているようである。現に筆者のコレクションの秘書として縦横無尽の大活躍をしてくれているももも。殿も・・・
・・・このように使用中の頭部を狙ってくれたのではあるが、でも惜しいかな、”チラリ”程度だったのである。
ではここに公開しよう。皆も気になって仕方のない(?)消火栓の”アソコ”はこちらなのだ!
・・・スイスでは”von Roll”社製の消火栓が圧倒的にメジャーなのだが(あとは”Hinni”や”hawie”など)、これはそのvon Roll製の頭部の中身なのだ。注目の中身は比較的単純でバルブが3つのみ。左右のバルブは左右の腕の弁に対応すると思うのだが、中央のバルブは何だろうか?もしかすると蓋の開閉と連動しているメインバルブなのかもしれない。とにかく、スイスの消火栓は特殊な大型専用レンチがないと蓋やバルブの開閉ができないようにできているのである。
もひとつおまけに魔法使いタイプなのがこちら。
・・・これはやはりチューリッヒの工事現場にあったもの。実はこれ、使用中でないときのバージョンを以前に紹介しているのだが、暇な人は探してみてくれ(答えはこちら)。これは腕太タイプなので、赤い杖との間にさらに蛇腹のようなアダプターが噛ませてあることに注目だ。
ちなみにこちらの頭部の中身は・・・
・・・鮮やかなブルーバージョンだった。うーむ、腕の太さに応じて色分けされているのだろうか?
さて、今回も次が最後の紹介である。
使用中の消火栓の中で、筆者を最も幻惑させたトンデモナイ消火栓がこちらなのだ!
・・・これはベルンの工事現場で見かけた消火栓なのだが、両手から2本ずつ、合計4本ものホースが伸びているのである。もう何がなにやら目が眩みそうな勢いではないか。ホースの行方を追っているだけでクラクラしてきそうだぞ。
さらに近くで見てみると・・・
・・・なんとなく幻術・妖術・忍術あたりを仕掛けてきているようには思えないだろうか。そう、例えば・・・
”幻術!目回しの術!!” とか ”忍術!蜘蛛の糸!!”
あたりの技を。以上、使用中になると何故か魔道士や幻道士っぽくなってしまう消火栓なのだった。
・・・実はまだまだ200体近くの未公開消火栓コレクションを秘蔵している筆者とマニアックな趣味を分かち合ってくれる貴方からのコメント・メールを切にお待ちしている。
*こんなマイナーな趣味嗜好のせいか、「人気ブログランキング」では全く揮いません・・・。というわけで、いまだに消火栓の魅力が理解できないマトモな貴方も、消火栓がお地蔵さんのように見えてきた影響されやすい貴方も、下のバナーのクリックしていただかないと、筆者も貴方に幻術を仕掛けます。いや、誰も掛かってはくれないのですが・・・。
・・・というわけで、久々に日本語に戻った呼び掛けとともにお送りするのは、例によって金曜恒例「スイス消火栓コレクション」のコーナーである。
日本語に戻したのには深い(?)訳がある。そう、本日は特別企画なのだ。
これまでに数えること51回、通算226体の消火栓を紹介してきたこのコーナーだが、実はよくありそうなタイプなのに全くと言っていいほど紹介していなかった消火栓があるのである。第1回目の記事で1体紹介したっきりなのだが、それはどんな消火栓かお分かりだろうか?まぁ、タイトルを見てもらえれば自明のことだとは思うが、今回のテーマは・・・
なのだ。
思えば昨年4月にこのコーナーの記事をデイリーポータルZのコネタ道場に採用していただいた際、道場主さんからこんなコメントをいただいたのであった。
・・・これらの消火栓、実際の消火活動に使われるときは、腕に長いホースがはめられるんですよね。そしたら腕が伸びたロボコンみたいになるのでは。その写真が見たいです。
・・・というわけで、あれから既に10ヶ月、こつこつと溜めてきた使用中の消火栓の画像を一挙に御紹介しようではないか。道場主さんのみならず、それが気になって仕方のなかった皆様に今頃になってお送りする返歌なのである。
実はこれら使用中の消火栓たち、道場主さんの予想された「頑張れ!!ロボコン」の腕が伸びたロボコンはもとより、ホース接続の際に取り付けられる様々なアイテムによって、もっとトンデモナイものにも見えたりもするのだ。今回はそれらアイテムをも楽しんでいただければ幸いである。おまけに今まで一度も紹介できなかった消火栓の”アソコ”の激写画像もあるので要注目だ!
【使用中タイプ1: ロボコンをはじめとするノーマル編】
はじめにお断りしておきたいのだが、これら使用中の消火栓、全てが消火活動に勤しんでいるわけではない。これらの大部分は工事現場や公共の施設に一時的に水を供給しているだけなのだ。どうも民家でプライベートに使われているものもありそうなのだが、これが違法かどうかはよく知らないのである。というわけで、決して筆者が撮影している脇で火災が発生しているわけではないことを御承知いただきたい。
さて、まずはノーマルにホースが直接消火栓に接続されているものだ。これらは皆さんの予想通りこんな風に見えるのである。
ちなみにこのホースは・・・
お次はエッグで見かけた使用中の消火栓。
しかしこのホース、細いとは言え、その長さは相当なものだったのだ。
同じホース直接接続でもロボコン以外のものに見えてしまうこちらの消火栓。
【使用中タイプ2: これは痛そう編】
続いては腕の部分にホース以外のアイテムを噛ませた消火栓たちである。このアイテムたちが非常にユニークなのだが、まずは比較的単純な金属管を接続されたこちらの消火栓から。
地下に潜った金属管が”松葉杖”、おそらくは悪戯防止のために貼られた黒いガムテープはまるで”包帯”ではないか。
この消火栓、開頭手術のためか(?)頭部の蓋が開いているのだが、その中身は・・・
【使用中タイプ3: 幻惑する消火栓編】
最後のタイプはそのアイテムによってトンデモナイものに見えてしまった消火栓たちである。実は次の赤いアイテムを装備したものが最も多いのだが、その消火栓はこんな風に見えてしまうのだ。
えいっ!と一振りすれば老婆にでもされてしまいそうな気がするのは筆者だけだろうか。
同じ魔法使いタイプは筆者のアパートのそばにもいたのだった。
筆者が狂喜乱舞した理由はもう1つある。この消火栓、見事に頭部がぽっかりと開いているではないか。筆者は個人的に「電子チップが入っているのか?いや、本物の脳が入っていたらどうしよう?」などと妄想を働かせていたのだが、この頭部の中身は多くの人の興味を惹いているようである。現に筆者のコレクションの秘書として縦横無尽の大活躍をしてくれているももも。殿も・・・
ではここに公開しよう。皆も気になって仕方のない(?)消火栓の”アソコ”はこちらなのだ!
もひとつおまけに魔法使いタイプなのがこちら。
ちなみにこちらの頭部の中身は・・・
さて、今回も次が最後の紹介である。
使用中の消火栓の中で、筆者を最も幻惑させたトンデモナイ消火栓がこちらなのだ!
さらに近くで見てみると・・・
あたりの技を。以上、使用中になると何故か魔道士や幻道士っぽくなってしまう消火栓なのだった。
・・・実はまだまだ200体近くの未公開消火栓コレクションを秘蔵している筆者とマニアックな趣味を分かち合ってくれる貴方からのコメント・メールを切にお待ちしている。
*こんなマイナーな趣味嗜好のせいか、「人気ブログランキング」では全く揮いません・・・。というわけで、いまだに消火栓の魅力が理解できないマトモな貴方も、消火栓がお地蔵さんのように見えてきた影響されやすい貴方も、下のバナーのクリックしていただかないと、筆者も貴方に幻術を仕掛けます。いや、誰も掛かってはくれないのですが・・・。
by スイスの殿 |
by inspectormorse
| 2006-02-10 07:08
| スイス消火栓コレクション