2005年 12月 26日
【スイスのゴミ捨て事情】
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本日は「スイス生活コネタ」のコーナーである。
それも今回は近年稀に見るマトモな内容なのだ。既に皆様もお気付きのこととは思うが、この「生活コネタ」のコーナー、最近はスイス生活と何の関わりもない変なコレクションの紹介に終始してしまっているのである。初期の頃から較べると、ますます生活感が感じられなくなっているこのブログではあるが、ここらで原点回帰といこうではないか。そう、聖なる夜を経て筆者は生まれ変わったのだ!(多分大嘘)
・・・というわけで、今回の真面目なテーマは
スイスの“ゴミ捨て事情”
なのである。ここチューリッヒのど真ん中ではどのように生活ゴミが処理されているのか、詳細にリポートしてみようではないか。
チューリッヒのど真ん中でゴミを捨てるための必須のアイテム、それはこちらの・・・
「チュリザック(Züri-Sack)」
なのだ。要するに、有料ゴミ袋である。これにこんな風に生活ゴミを詰めて・・・
・・・捨てなければならないのだ。ゴミ袋の中身は勿論秘密だ。いや、誰も筆者のゴミには興味がないとは思うのだが、中にはそんな趣味の人もいるらしいではないか。
ちなみにこのグレーのゴミ袋は昨年までのモデルで、今年からは以下のような・・・
・・・「ホワイトカラー」に変わってしまったのだった。うーむ、お洒落度は増したのだろうか?
このゴミ袋、結構高い。筆者は35リットル仕様のものを使っているが、1枚200円くらいはする。他の地域では、ゴミ袋自体ではなくて、ゴミ袋に有料のシールを貼る仕組みになっているらしいが、このシールも同じくらいの値段がするらしい。
ちなみにこのチュリザック、スーパーなどの陳列棚には置かれていないので要注意だ。レジのおばさんに直接頼んで購入せねばならないのである。どうしてこんなシステムになっているのかは定かではないのだが、よく盗まれるからなのだろうか?
このゴミ袋にゴミを詰めた後は、アパートの近くにあるこのような・・・
・・・ゴミ袋用コンテナに放り込んでおけば、指定日に回収してくれる。コンテナにならばいつ放り込んでもいいのだ。
日本ではゴミの分別がきちんと行なわれているかどうかを確認するために(?)、指定のゴミ袋は透明のものになっているところが多いようだが、チューリッヒではそうではない。ではチューリッヒではゴミの分別はどうなっているのか?チューリッヒのど真ん中では、ガラス(白・茶・緑の色別)・金属・ペットボトル・電池などは分別して捨てる事になっているが、それらはこのような専用の回収所に捨てるのである。
・・・これは筆者の近所の回収所だが、ガラスと金属は“チュリザック”を介さずにここに直接捨てることになっている。ペットボトルや電池などはスーパーに回収ケースが置いてあるのだ。
これら分別しなければならないゴミは有料ゴミ袋“チュリザック”に入れることなく捨てることができる。これこそが分別を促進するポイントなのだ。つまり・・・
チュリザックは高いので、なるべく1枚にたくさんのゴミを入れたい
↓
分別しなければならないゴミは回収所に持っていけばチュリザックに入れなくてもいい
↓
少しでもチュリザックに入れるゴミを減らすために、
分別しなければならないゴミは収集所に持っていく
という、“もったいない”精神に訴えかける見事なシステムになっているのだ。皆節約するためにせっせと分別に励むのである。
これは素晴らしいシステムだと思う。日本でも、ゴミの種類ごとにゴミ袋を変えろ、などと住民に強要するよりは、人々の“せこさ”に訴えるこんな仕組みにしたほうがいいのではないか? ただ、このシステムにするためには、地域ごとに分別しなければならないゴミの収集所の設置が必要ではあるが・・・。
ただ、いくら素晴らしいとは言え、これは「チュリザックに入れてゴミを捨てる」という行為が前提となっているシステムなのだ。そんなわけで、やっぱり中には・・・
・・・チュリザックに入れずに安いゴミ袋に入れて不法投棄する輩も出てくるのである。ちなみにこれは筆者のアパートへの通路の昨年の様子だ。ここにはゴミ用のコンテナがたくさん置かれているので、このような不法投棄が絶えないのである。今年は昨年より遥かにマシになってはいるが・・・。
この不法投棄、スイス人の皆さんは「他所からの移民の仕業だ」と考えているようだが、某テレビ局の調査ではスイス人も結構やっているらしい。筆者の個人的な調査によれば、どうもここでは圧倒的に移民が不法投棄している模様だ。まぁ、この周囲は移民が圧倒的に多いからではあるが・・・。
今回は何故に真面目にこちらのゴミ事情を解説したかというと、実はこれ、明日にお届け予定の・・・
「ゴミ箱コレクション」記事の布石なのだった。
・・・というわけで、明日からはまた生活感の希薄なブログに逆戻りなのである。そう、筆者には生活感など似合わぬのだ。なにせ、“ちょっぴり謎なイヤラシおじさん”を目指しているのだから(何か間違えている、との声あり)。
とどのつまり進歩がないだけの筆者の成長(どこの?)を促してくれるようなコメント・メールを心からお待ちしている。
*「人気ブログランキング」におけるこのブログは既にゴミと同じ扱いに・・・? というわけで、ゴミの分別に情熱を傾けている貴方も、ものがなかなか捨てられない貴方も、以下のバナーをクリックしていただかなければ、筆者も貴方のゴミと化します。あ、筆者を捨てるゴミ箱は明日に登場するかも。
それも今回は近年稀に見るマトモな内容なのだ。既に皆様もお気付きのこととは思うが、この「生活コネタ」のコーナー、最近はスイス生活と何の関わりもない変なコレクションの紹介に終始してしまっているのである。初期の頃から較べると、ますます生活感が感じられなくなっているこのブログではあるが、ここらで原点回帰といこうではないか。そう、聖なる夜を経て筆者は生まれ変わったのだ!(多分大嘘)
・・・というわけで、今回の真面目なテーマは
なのである。ここチューリッヒのど真ん中ではどのように生活ゴミが処理されているのか、詳細にリポートしてみようではないか。
チューリッヒのど真ん中でゴミを捨てるための必須のアイテム、それはこちらの・・・
なのだ。要するに、有料ゴミ袋である。これにこんな風に生活ゴミを詰めて・・・
ちなみにこのグレーのゴミ袋は昨年までのモデルで、今年からは以下のような・・・
このゴミ袋、結構高い。筆者は35リットル仕様のものを使っているが、1枚200円くらいはする。他の地域では、ゴミ袋自体ではなくて、ゴミ袋に有料のシールを貼る仕組みになっているらしいが、このシールも同じくらいの値段がするらしい。
ちなみにこのチュリザック、スーパーなどの陳列棚には置かれていないので要注意だ。レジのおばさんに直接頼んで購入せねばならないのである。どうしてこんなシステムになっているのかは定かではないのだが、よく盗まれるからなのだろうか?
このゴミ袋にゴミを詰めた後は、アパートの近くにあるこのような・・・
日本ではゴミの分別がきちんと行なわれているかどうかを確認するために(?)、指定のゴミ袋は透明のものになっているところが多いようだが、チューリッヒではそうではない。ではチューリッヒではゴミの分別はどうなっているのか?チューリッヒのど真ん中では、ガラス(白・茶・緑の色別)・金属・ペットボトル・電池などは分別して捨てる事になっているが、それらはこのような専用の回収所に捨てるのである。
これら分別しなければならないゴミは有料ゴミ袋“チュリザック”に入れることなく捨てることができる。これこそが分別を促進するポイントなのだ。つまり・・・
↓
分別しなければならないゴミは回収所に持っていけばチュリザックに入れなくてもいい
↓
少しでもチュリザックに入れるゴミを減らすために、
分別しなければならないゴミは収集所に持っていく
という、“もったいない”精神に訴えかける見事なシステムになっているのだ。皆節約するためにせっせと分別に励むのである。
これは素晴らしいシステムだと思う。日本でも、ゴミの種類ごとにゴミ袋を変えろ、などと住民に強要するよりは、人々の“せこさ”に訴えるこんな仕組みにしたほうがいいのではないか? ただ、このシステムにするためには、地域ごとに分別しなければならないゴミの収集所の設置が必要ではあるが・・・。
ただ、いくら素晴らしいとは言え、これは「チュリザックに入れてゴミを捨てる」という行為が前提となっているシステムなのだ。そんなわけで、やっぱり中には・・・
この不法投棄、スイス人の皆さんは「他所からの移民の仕業だ」と考えているようだが、某テレビ局の調査ではスイス人も結構やっているらしい。筆者の個人的な調査によれば、どうもここでは圧倒的に移民が不法投棄している模様だ。まぁ、この周囲は移民が圧倒的に多いからではあるが・・・。
今回は何故に真面目にこちらのゴミ事情を解説したかというと、実はこれ、明日にお届け予定の・・・
・・・というわけで、明日からはまた生活感の希薄なブログに逆戻りなのである。そう、筆者には生活感など似合わぬのだ。なにせ、“ちょっぴり謎なイヤラシおじさん”を目指しているのだから(何か間違えている、との声あり)。
とどのつまり進歩がないだけの筆者の成長(どこの?)を促してくれるようなコメント・メールを心からお待ちしている。
*「人気ブログランキング」におけるこのブログは既にゴミと同じ扱いに・・・? というわけで、ゴミの分別に情熱を傾けている貴方も、ものがなかなか捨てられない貴方も、以下のバナーをクリックしていただかなければ、筆者も貴方のゴミと化します。あ、筆者を捨てるゴミ箱は明日に登場するかも。
by スイスの殿 |
by inspectormorse
| 2005-12-26 07:27
| スイス生活コネタ