2005年 11月 04日
【スイスの消火栓 -怒涛のペイントアート編その9-】
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さて、皆さん・・・
Willkommen zur schillernden Welt der Hydranten !
・・・というわけで、再び独語に逆戻りしてしまった呼び掛けとともにお送りするのは、例によって金曜恒例「スイス消火栓コレクション」のコーナーである。なお、もう来ないことは重々承知してはいるのだが、引き続き他言語での呼びかけ文も募集していたりするのだ(依然として他人任せの筆者・・・)。
今回も皆さんお待ちかね(?)の正統派ペイントアート物の紹介である。数多のペイントアート物からセレクトした今回のテーマは・・・
「”愛国心”溢れる消火栓たち」
なのだ。「あること」によってスイスへの愛国心を示している消火栓たちの紹介なのである。その「あること」とは何なのじゃ、ですと?それはもちろん「国旗を掲揚する」ことに決まっているではないか。そう、今回はスイスの国旗である「スイスクロス」を纏った消火栓たちを一挙大放出するのである。
皆さんは既に御存知とは思うが、スイスの国旗とはあの「赤地に白十字」の旗である。ここはスイス、勿論このマークをあしらった消火栓たちも多いのだ。まずはシンプルなこちらの消火栓からどうぞ!
・・・これは嬉しくも筆者の秘書と名乗ってくれている”ももも。殿”がアードルフという街で採取してくれたものだ。非常にシンプルで美しい。まさしくスイスの消火栓である。どうせ赤い頭部の消火栓がデフォルトなのだから、皆このマークを入れればいいのに、とさえ思うくらいだ。他に一切ペイントがない分、スイスクロスが際立って見える秀作である。
このスイスクロスは他のペイント物でもワンポイントのアクセントとして使われることが多い。例えばミュンヒヴィレンで発見したこの消火栓。
・・・少し左にそっぽを向いてしまってはいるが、おかっぱ頭が妙に可愛らしい一品だ。目の周りが青いのは寝不足のせいか?それともアイライン??
これも左胸にスイスクロスのワンポイントがあるのであるが、惜しいかな、後から貼られたシールに隠されてしまっているのだ。このシールはミュンヒヴィレンの多くの消火栓に貼られていた公式のシールではあるが、シールを貼る人はもっと位置を考えてもらいたい。これでは折角の作品が台無しではないか。
続いてはイスリコンで発見したこちらの消火栓。
・・・これも見事なスイスクロスが胸と足元に・・・と言いたいところであったが・・・
これ、スイスクロスではなくて「赤十字」であった。
まぁ赤十字生みの親もスイスの方、しかもこの赤十字は単にスイスクロスの逆(赤地に白ではなくて白地に赤)として考案されただけだから、スイスクロスの仲間に入れてもよかろう。この赤十字からも分かるように、どうやらこの消火栓は”医者”ないしは”看護婦”らしい。極めて穏やかな表情で患者さんを安心させてはいるようだが、あの腹ポケットに無造作に納まっている”ハサミと注射器”が怖すぎるぞ。
お次はローテントゥルムで見つけたこちらの消火栓。
・・・陽の当たり加減で分かりにくくなってしまったが、帽子の中央にスイスクロスをあしらったオジサン消火栓である。ちょび髭が似合いそうなひょうきんなオジサンなのだ。よく見ると、首に金具が巻きついていたりする。何か付いているのか?と思って後ろに回ってみると・・・
・・・しっかりと青いプレートが取り付けてあったのだった。しかしこのペイントを汚さないように後ろにプレートを回したというのは素晴らしい配慮ではないか。それにしてもこれ、まるで背中に風呂敷包みでも背負っているように見えてしまう。君は「裸の大将」こと”山下清”さんでも気取っているのか。
お次も”ももも。殿”が発見してくれたヴィンタートゥアーの消火栓だ。
・・・上の作品もそうだが、これもかなり完成度が高い作品である。きっとお子様ではなくて大人がペイントしたのではあるまいか?綺麗なスイスクロスのワンポイントは勿論のこと、直線模様も実に緻密で真っ直ぐである。これはスイスチームのユニホームなのだろうか?服だけでなく、顔の出来も素晴らしいぞ。赤いホッペもさることながら、この眼は今までで一番素晴らしい出来ではあるまいか?これをペイントした人はよほど几帳面で綺麗好きに違いない。
さて、今回も次が最後の紹介である。
最後に紹介するイスリコンの消火栓は、その全身で愛国心を訴えている作品である。几帳面とは対極の位置にある作品だが、エネルギーに満ち溢れているのだ。完成度の高さなど糞喰らえ、芸術、いや、愛国心は”爆発”だ!という作品なのだ。
その”岡本太郎”的消火栓はこちらである!
・・・見ればお分かりとは思うが、これこそが・・・
全身”スイスクロス”の消火栓
なのだ。正直に言うと、このスイスクロスはかなり雑だ。今までの中で最も粗雑と言ってもいいだろう。上の作品のような緻密さは微塵のかけらもないが、それが何だと言うのだ。見なさい、この力強さを。感じなさい、このエネルギーを。まるで・・・
「俺ぁ不器用だけんど”スイス”が大好きなんじゃ!」
と高倉健ばりに叫んでいるようではないか!(・・・チト違うか・・・)
スイスに来てから余計に日本が好きになってしまった筆者を慰めてくれるようなコメント・メールを切にお待ちしている。あ、でもスイスも好きだぞ。
*「人気ブログランキング」の順位は見るのも嫌になってきました・・・。見たい人はクリックして筆者に代わって確認してください。というわけで、高倉健があんな喋り方するかよ!と突っ込んでしまった貴方も、山下清は裸でなくてランニング姿だったよな・・・と思い返してしまった貴方も、下のバナーのクリックしていただければ、筆者も貴方の旗を掲げます。皆さんへの”愛”を表明するために。
・・・というわけで、再び独語に逆戻りしてしまった呼び掛けとともにお送りするのは、例によって金曜恒例「スイス消火栓コレクション」のコーナーである。なお、もう来ないことは重々承知してはいるのだが、引き続き他言語での呼びかけ文も募集していたりするのだ(依然として他人任せの筆者・・・)。
今回も皆さんお待ちかね(?)の正統派ペイントアート物の紹介である。数多のペイントアート物からセレクトした今回のテーマは・・・
なのだ。「あること」によってスイスへの愛国心を示している消火栓たちの紹介なのである。その「あること」とは何なのじゃ、ですと?それはもちろん「国旗を掲揚する」ことに決まっているではないか。そう、今回はスイスの国旗である「スイスクロス」を纏った消火栓たちを一挙大放出するのである。
皆さんは既に御存知とは思うが、スイスの国旗とはあの「赤地に白十字」の旗である。ここはスイス、勿論このマークをあしらった消火栓たちも多いのだ。まずはシンプルなこちらの消火栓からどうぞ!
このスイスクロスは他のペイント物でもワンポイントのアクセントとして使われることが多い。例えばミュンヒヴィレンで発見したこの消火栓。
これも左胸にスイスクロスのワンポイントがあるのであるが、惜しいかな、後から貼られたシールに隠されてしまっているのだ。このシールはミュンヒヴィレンの多くの消火栓に貼られていた公式のシールではあるが、シールを貼る人はもっと位置を考えてもらいたい。これでは折角の作品が台無しではないか。
続いてはイスリコンで発見したこちらの消火栓。
まぁ赤十字生みの親もスイスの方、しかもこの赤十字は単にスイスクロスの逆(赤地に白ではなくて白地に赤)として考案されただけだから、スイスクロスの仲間に入れてもよかろう。この赤十字からも分かるように、どうやらこの消火栓は”医者”ないしは”看護婦”らしい。極めて穏やかな表情で患者さんを安心させてはいるようだが、あの腹ポケットに無造作に納まっている”ハサミと注射器”が怖すぎるぞ。
お次はローテントゥルムで見つけたこちらの消火栓。
お次も”ももも。殿”が発見してくれたヴィンタートゥアーの消火栓だ。
さて、今回も次が最後の紹介である。
最後に紹介するイスリコンの消火栓は、その全身で愛国心を訴えている作品である。几帳面とは対極の位置にある作品だが、エネルギーに満ち溢れているのだ。完成度の高さなど糞喰らえ、芸術、いや、愛国心は”爆発”だ!という作品なのだ。
その”岡本太郎”的消火栓はこちらである!
なのだ。正直に言うと、このスイスクロスはかなり雑だ。今までの中で最も粗雑と言ってもいいだろう。上の作品のような緻密さは微塵のかけらもないが、それが何だと言うのだ。見なさい、この力強さを。感じなさい、このエネルギーを。まるで・・・
と高倉健ばりに叫んでいるようではないか!(・・・チト違うか・・・)
スイスに来てから余計に日本が好きになってしまった筆者を慰めてくれるようなコメント・メールを切にお待ちしている。あ、でもスイスも好きだぞ。
*「人気ブログランキング」の順位は見るのも嫌になってきました・・・。見たい人はクリックして筆者に代わって確認してください。というわけで、高倉健があんな喋り方するかよ!と突っ込んでしまった貴方も、山下清は裸でなくてランニング姿だったよな・・・と思い返してしまった貴方も、下のバナーのクリックしていただければ、筆者も貴方の旗を掲げます。皆さんへの”愛”を表明するために。
by スイスの殿 |
by inspectormorse
| 2005-11-04 07:32
| スイス消火栓コレクション