【スイスの消火栓 -怒涛のペイントアート編その9-】
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・・・というわけで、再び独語に逆戻りしてしまった呼び掛けとともにお送りするのは、例によって金曜恒例「スイス消火栓コレクション」のコーナーである。なお、もう来ないことは重々承知してはいるのだが、引き続き他言語での呼びかけ文も募集していたりするのだ(依然として他人任せの筆者・・・)。
今回も皆さんお待ちかね(?)の正統派ペイントアート物の紹介である。数多のペイントアート物からセレクトした今回のテーマは・・・
なのだ。「あること」によってスイスへの愛国心を示している消火栓たちの紹介なのである。その「あること」とは何なのじゃ、ですと?それはもちろん「国旗を掲揚する」ことに決まっているではないか。そう、今回はスイスの国旗である「スイスクロス」を纏った消火栓たちを一挙大放出するのである。
皆さんは既に御存知とは思うが、スイスの国旗とはあの「赤地に白十字」の旗である。ここはスイス、勿論このマークをあしらった消火栓たちも多いのだ。まずはシンプルなこちらの消火栓からどうぞ!
このスイスクロスは他のペイント物でもワンポイントのアクセントとして使われることが多い。例えばミュンヒヴィレンで発見したこの消火栓。
これも左胸にスイスクロスのワンポイントがあるのであるが、惜しいかな、後から貼られたシールに隠されてしまっているのだ。このシールはミュンヒヴィレンの多くの消火栓に貼られていた公式のシールではあるが、シールを貼る人はもっと位置を考えてもらいたい。これでは折角の作品が台無しではないか。
続いてはイスリコンで発見したこちらの消火栓。
まぁ赤十字生みの親もスイスの方、しかもこの赤十字は単にスイスクロスの逆(赤地に白ではなくて白地に赤)として考案されただけだから、スイスクロスの仲間に入れてもよかろう。この赤十字からも分かるように、どうやらこの消火栓は”医者”ないしは”看護婦”らしい。極めて穏やかな表情で患者さんを安心させてはいるようだが、あの腹ポケットに無造作に納まっている”ハサミと注射器”が怖すぎるぞ。
お次はローテントゥルムで見つけたこちらの消火栓。
お次も”ももも。殿”が発見してくれたヴィンタートゥアーの消火栓だ。
さて、今回も次が最後の紹介である。
最後に紹介するイスリコンの消火栓は、その全身で愛国心を訴えている作品である。几帳面とは対極の位置にある作品だが、エネルギーに満ち溢れているのだ。完成度の高さなど糞喰らえ、芸術、いや、愛国心は”爆発”だ!という作品なのだ。
その”岡本太郎”的消火栓はこちらである!
なのだ。正直に言うと、このスイスクロスはかなり雑だ。今までの中で最も粗雑と言ってもいいだろう。上の作品のような緻密さは微塵のかけらもないが、それが何だと言うのだ。見なさい、この力強さを。感じなさい、このエネルギーを。まるで・・・
と高倉健ばりに叫んでいるようではないか!(・・・チト違うか・・・)
スイスに来てから余計に日本が好きになってしまった筆者を慰めてくれるようなコメント・メールを切にお待ちしている。あ、でもスイスも好きだぞ。
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