2005年 09月 09日
【スイスの消火栓 -いろいろなかたち編その6-】
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さて、皆さん・・・
~めくるめく消火栓の世界へようこそ~
・・・というわけで、今回は字体を変えることで不気味さを醸し出そうとした呼び掛けとともにお送りするのは、例によって金曜恒例「スイス消火栓コレクション」コーナーである。前回は、「さまざまな表情編」と題して、形態や色は同じでも表情が微妙に異なる消火栓を紹介したが、今回はまたまた消火栓の形態の違いを楽しむ「いろいろなかたち編」をお送りしたい。
今回お届けするのは、実は以前に1度企画したテーマなのだ。皆さんは覚えておられるか?あの・・・
「消火栓の自己主張」
をテーマにした記事を。あの記事では「やたらと人目を避けたがる消火栓」と「とにかく目立とうとする消火栓」という両極端なタイプを紹介したが、またまたこれらのサンプルが集まってきたのだ。今回は、前回を越える消火栓の隠れっぷり・目立ちっぷりをじっくりとお楽しみ頂ければ筆者も本望である。
ではまず自己主張のない隠れようとするタイプから。
隠れるための手段としては、以前も「埋まろうとする」「周囲の草木を利用して身を潜める」という2つの戦略を紹介したが、実は方法そのものはあまり変化していない。ただ、その度合いが増したのだ。
まずは、実は前回と程度があまり変わらない「埋まろうとするタイプ」から。
埋まる!
とにかく埋まる!!
・・・これらはいずれもバート・ラガッツで発見した消火栓。ここの消火栓は奥床しいのか?ただ、この埋まろうとする戦略には限界があるようだ。下半身3分の1が精一杯、と言ったところか。
続いては「草木の中に身を潜めようとするタイプ」。実はこちらには先の戦略と違って限界はないのだ。
まずはこちらから。
・・・これはヘリザウにあったもの。草を利用して下半身を隠すことには成功しているが、露出している上半身にでかい赤プレートが装着されているので、結局は目立ってしまっているタイプ。「尻を隠して頭(胸?)隠さず」と言ったところか。うーむ、こいつは一体隠れたいのか目立ちたいのか。深層心理を覗いてみたい消火栓ではある。
周りに草木がない場合、自ら(?)かき集めてしまうという猛者もいる。
・・・この消火栓、実は1度登場しているのを覚えておられるであろうか?そう、この記事の最後に登場した「クラブ消火栓」なのだ。彼は筆者に紹介されて有名になった(?)せいか、その後はやたらと人目を忍ぼうとしだしたのだ。周囲の藁を集めて包まるというとんでもない戦略に出たのである。
・・・が、彼もその後気が変わったのか、隠れようとするのはやめたようだ。人気者になった自らの運命を受け入れたのかもしれない。しかし、だ。人生というのは皮肉なものだ。実は彼がその身を晒しだしたあとになって、彼はこの近辺で休憩している人たちの石投げの標的になってしまったのである。石を投げられ、その石がヒットしようものなら歓声を上げられているのだ。なんとも可哀想な消火栓・・・。怒りと消火栓愛に燃えた筆者は、石を投げている方々に”きっぱりと”こう言ってやったのだ!
「こらっ!そんなことしたら消火栓が可哀想やないけっ!!」
・・・もちろん心の中で。
・・・というわけで、皆さん、消火栓には石を投げないでやってください。
さて、この「草木の中に隠れる」という戦略だが、こいつが行き過ぎてしまうとこうなってしまうのだ!
・・・これはエンガディン地方のシルス・マリアにいた消火栓なのだが、どこにいるの?というほど見事な隠れっぷり。存在そのものを忘れ去られそうなくらいだ。ここまで隠れてしまうといざ彼が必要なときに困るのでは・・・、と思ってしまうのだが、御安心あれ。
実は彼の横に立っている棒、あれはこの地方では消火栓の存在を示すために必ず横に設置されているものなのだ。所属を示す指物は顕示するが自らは潜むといった、まるで戦国武将、いや、足軽クラスの武士のような消火栓なのである。
お次は「目立ちたがり」な消火栓たちである。
実はこの「目立つ」為の戦略もあまり進歩はしていない。前回と同じように・・・
とにかく「背を伸ばす」のが彼らのやり方なのだ。これはやはりエンガディン地方のマローヤにあったものだが、つぶらな瞳をしているくせに実は目立ちたくてしょうがないおデブさんなのである。
この戦略で最も凄かったのは、前回の同じテーマの最後で紹介した・・・
・・・この「シークレットシューズ消火栓」であった。これもよく見ればおデブさん。どうもおデブさんは筆者と同じく目立ちたがり屋さんらしい。筆者も恐らくはこれを越えるものは出ないであろう、と高を括っていたのだが、考えが甘かった。
そう、これを凌駕する「背伸び消火栓」がローテントゥルムにいたのである。
それはこちらだ!
・・・こ、これは凄いぞ。もともとあのおデブさんより背が高い上に、その身長を1.5倍以上も伸ばしているではないか!これはもはや・・・
「竹馬消火栓」
と言っても差し支えあるまい。だが、これだけ背が高いと、目立つ代わりに頭頂部のバルブが操作しにくいことこの上ないと思うのだが・・・(頭部のバルブの開閉には50cmほどの長さの大型レンチを使うのが常なのである)。
昨日散髪して目立たなくなった(?)筆者をさらにスッキリさせてくれるようなコメント・メールを心からお待ちしている。
*「人気ブログランキング」では皆さんのおかげで依然大善戦中なのですが・・・予言しましょう!次の日曜日から順位が急降下することを。というわけで、とにかく目立ちたがり屋の貴方も、ひっそりと暮らしたい奥床しい貴方も、下のバナーをクリックして、「潜みながら目立つのが好き」なひねくれた筆者に泡沫の夢を見させてください。さすれば貴方の夢も叶えます。
・・・というわけで、今回は字体を変えることで不気味さを醸し出そうとした呼び掛けとともにお送りするのは、例によって金曜恒例「スイス消火栓コレクション」コーナーである。前回は、「さまざまな表情編」と題して、形態や色は同じでも表情が微妙に異なる消火栓を紹介したが、今回はまたまた消火栓の形態の違いを楽しむ「いろいろなかたち編」をお送りしたい。
今回お届けするのは、実は以前に1度企画したテーマなのだ。皆さんは覚えておられるか?あの・・・
をテーマにした記事を。あの記事では「やたらと人目を避けたがる消火栓」と「とにかく目立とうとする消火栓」という両極端なタイプを紹介したが、またまたこれらのサンプルが集まってきたのだ。今回は、前回を越える消火栓の隠れっぷり・目立ちっぷりをじっくりとお楽しみ頂ければ筆者も本望である。
ではまず自己主張のない隠れようとするタイプから。
隠れるための手段としては、以前も「埋まろうとする」「周囲の草木を利用して身を潜める」という2つの戦略を紹介したが、実は方法そのものはあまり変化していない。ただ、その度合いが増したのだ。
まずは、実は前回と程度があまり変わらない「埋まろうとするタイプ」から。
・・・これらはいずれもバート・ラガッツで発見した消火栓。ここの消火栓は奥床しいのか?ただ、この埋まろうとする戦略には限界があるようだ。下半身3分の1が精一杯、と言ったところか。
続いては「草木の中に身を潜めようとするタイプ」。実はこちらには先の戦略と違って限界はないのだ。
まずはこちらから。
周りに草木がない場合、自ら(?)かき集めてしまうという猛者もいる。
・・・が、彼もその後気が変わったのか、隠れようとするのはやめたようだ。人気者になった自らの運命を受け入れたのかもしれない。しかし、だ。人生というのは皮肉なものだ。実は彼がその身を晒しだしたあとになって、彼はこの近辺で休憩している人たちの石投げの標的になってしまったのである。石を投げられ、その石がヒットしようものなら歓声を上げられているのだ。なんとも可哀想な消火栓・・・。怒りと消火栓愛に燃えた筆者は、石を投げている方々に”きっぱりと”こう言ってやったのだ!
・・・もちろん心の中で。
・・・というわけで、皆さん、消火栓には石を投げないでやってください。
さて、この「草木の中に隠れる」という戦略だが、こいつが行き過ぎてしまうとこうなってしまうのだ!
実は彼の横に立っている棒、あれはこの地方では消火栓の存在を示すために必ず横に設置されているものなのだ。所属を示す指物は顕示するが自らは潜むといった、まるで戦国武将、いや、足軽クラスの武士のような消火栓なのである。
お次は「目立ちたがり」な消火栓たちである。
実はこの「目立つ」為の戦略もあまり進歩はしていない。前回と同じように・・・
この戦略で最も凄かったのは、前回の同じテーマの最後で紹介した・・・
そう、これを凌駕する「背伸び消火栓」がローテントゥルムにいたのである。
それはこちらだ!
と言っても差し支えあるまい。だが、これだけ背が高いと、目立つ代わりに頭頂部のバルブが操作しにくいことこの上ないと思うのだが・・・(頭部のバルブの開閉には50cmほどの長さの大型レンチを使うのが常なのである)。
昨日散髪して目立たなくなった(?)筆者をさらにスッキリさせてくれるようなコメント・メールを心からお待ちしている。
*「人気ブログランキング」では皆さんのおかげで依然大善戦中なのですが・・・予言しましょう!次の日曜日から順位が急降下することを。というわけで、とにかく目立ちたがり屋の貴方も、ひっそりと暮らしたい奥床しい貴方も、下のバナーをクリックして、「潜みながら目立つのが好き」なひねくれた筆者に泡沫の夢を見させてください。さすれば貴方の夢も叶えます。
by スイスの殿 |
by inspectormorse
| 2005-09-09 06:40
| スイス消火栓コレクション