2005年 08月 05日
【スイスの消火栓 -いろいろなかたち編その4-】
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さて、皆さん・・・
めくるめく消火栓の世界へようこそ!
・・・というわけで、もう考えるのが邪魔臭くなった呼び掛けとともにお送りするのは、例によって金曜恒例「スイス消火栓コレクション」コーナーである。前回は、「周辺状況も楽しもう編」と題した、いささかマニアックな消火栓鑑賞法を提案した実験的な記事であったが、今回は基本に戻ろうと思う。というわけで、本日は消火栓そのものの形態を楽しむ「いろいろなかたち編」をお送りしようではないか。
今までの紹介で消火栓の基本的な形態は殆ど出尽くしたかと思う。しかし、である。消火栓の世界は奥が深い。まだまだ未知なる形態の消火栓があるのだ。妙な付属物が備わっている一品、これまでのものと似ているようで妙に形態が珍奇な一品・・・。そこで、今回は、
「世にも奇妙な消火栓」
というテーマで紹介していこうではないか。いや、特に今回の前半がこのテーマに名前負けしていることは否定できないが、後半はなかなかなもんだぞ。嘘だと思うのなら読み進めてみたまえ。
なお、これまでの消火栓を懐かしみたい・・・という懐古趣味の読者の方は、是非こちらの過去記事群を御覧下され。
では、「世にも奇妙な消火栓」、まずは明らかにテーマ負けしている付属物が備わっているタイプからいこうではないか。最初はこちらだ。
・・・これはローテントゥルムで発見したもの。その「つぶらな瞳」に思わずノックアウトされそうなキュートな一品だが、注目すべきなのはそこだけではない。この消火栓、肩に筒を背負っているのだ。実はこの筒、ローテントゥルムの大部分の消火栓に取り付けられていたもので、上の口も下の口も開いているのである。何のための筒なのかは不明だが、何かを挿しておくためのものかもしれぬ。うーむ、祭りの時に「旗」でも挿すのか??
しかもこの筒の位置が絶妙だ。この位置だと、まるで刀でも差しているように見えるではないか。つぶらな瞳のくせに、背中には青竜刀の野武士・・・。実は侮れない消火栓なのだ。
次の付属物タイプはこちら。
・・・これはバート・ラガッツで採集したものだ。真正面のアングルからだと分かりづらいが、首と下半身の前に何か付属しているのがお分かりだろうか?そう、まるで車に取り付ける「ドリンクホルダー」みたいな金属の輪が付属しているのである。
もっと分かりやすいように斜め上から撮ったものがこちら。
・・・うーむ、見れば見るほどドリンクホルダー。まさかこの消火栓がドリンクを飲むわけではないだろうが(むしろ消火栓の役割は水を吐き出すことにある筈だ)、この輪も別の何かを挿しておくためのものかもしれない。幟(のぼり)?それとも応援団旗??ま、まさか、彼が噂の応援団長???(・・・って誰のことや・・・)
筆者、こんな消火栓になら人生全てを応援してもらいたい気もする。筆者の行くところ、その後ろには必ず団旗を持った消火栓。なんか想像するだけでも楽しいではないか。
さて、次は形態そのものが珍奇なタイプである。まずは皆さん、今まで紹介した消火栓のタイプを頭に思い浮かべていただきたい。次に紹介する消火栓、それらに似ているようで全く違うのだ。
その珍奇なタイプ第1弾はこれだ!
・・・どうだ?!首から下は今までのものと比較的似ているが、決定的に違うのは頭部だ。その珍奇っぷりをとくと御覧あれ。実はこれもバート・ラガッツで発見したものだが、あとにも先にもこんな頭のタイプは見たことがない。実に貴重な一品なのだ。
この珍妙な頭部、何故か筆者には「カエル系」に見える。そう、「ケロヨン」みたいなあの頭部だ。怪獣でいえば、ウルトラマンに出てきた「カネゴン」にそっくりではないか!
驚くのはまだ早い。実は本日最後に紹介する消火栓は、異種交配の結果誕生した禁断のミュータントなのだ!
そのミュータント・ハイブリッドを紹介する前に、まずはこれらの普通のタイプから御覧頂きたい。
まずはこちら、以前にも紹介したクラシックタイプ。
・・・これはリヒテンシュタインのシャーンで発見したものだ。リヒテンシュタインは消火栓もスイスと同じなのである。
次はこちら、普通のスリムタイプ。
・・・これはトローゲンで出会った一品。分かりづらいが、濃いグリーンのボディの持ち主である。
そして、上記2種の禁断の配合によって誕生した驚異のミュータントがこちらだ!!
・・・こ、これは凄いぞ。頭部が普通のスリムタイプ、そしてボディはクラシックタイプなのだ。何か見てはいけないものを見てしまった禁断の妖しさに溢れているではないか。これはシュパイヒァーで発見したものだが、これももちろん他では見たことがない。
あまりに妖しいせいだろうか、何故か筆者にはこの消火栓が崇高に見えて仕方がない。なんとなく法衣を纏った聖職者、それもローマ法王やダライ・ラマクラスに思えるのだ。単なるクラシック型よりも高貴に見えるのは何故だ?
あるいはこのミュータント、異種配合の結果ではなくて、クラシック型からスリム型への進化の途中に出現した貴重な種なのかもしれない。いわば「始祖鳥」、あるいは「カモノハシ」みたいなものか?
こんな妖しい消火栓を見つけてバチが当たりはしないかと怖れている意外と古風な筆者に、罰当たりなくらい好意的なコメント・メールをいつにもまして期待している。毎回書いているから決まり文句化してしまっているが、いつでも筆者は本気だぞ。
*「人気ブログランキング」ではまたもや苦戦中。筆者とともに消火栓地獄に堕ちたいという奇特な貴方も、泥沼にもぐりこむさまを冷ややかに見つめているクールな貴方も、下のバナーをクリックしていただけると、筆者も突然変異によって進化するかもしれません。いや、今の状態から考えると全ての変化が進化なのです。
・・・というわけで、もう考えるのが邪魔臭くなった呼び掛けとともにお送りするのは、例によって金曜恒例「スイス消火栓コレクション」コーナーである。前回は、「周辺状況も楽しもう編」と題した、いささかマニアックな消火栓鑑賞法を提案した実験的な記事であったが、今回は基本に戻ろうと思う。というわけで、本日は消火栓そのものの形態を楽しむ「いろいろなかたち編」をお送りしようではないか。
今までの紹介で消火栓の基本的な形態は殆ど出尽くしたかと思う。しかし、である。消火栓の世界は奥が深い。まだまだ未知なる形態の消火栓があるのだ。妙な付属物が備わっている一品、これまでのものと似ているようで妙に形態が珍奇な一品・・・。そこで、今回は、
というテーマで紹介していこうではないか。いや、特に今回の前半がこのテーマに名前負けしていることは否定できないが、後半はなかなかなもんだぞ。嘘だと思うのなら読み進めてみたまえ。
なお、これまでの消火栓を懐かしみたい・・・という懐古趣味の読者の方は、是非こちらの過去記事群を御覧下され。
では、「世にも奇妙な消火栓」、まずは明らかにテーマ負けしている付属物が備わっているタイプからいこうではないか。最初はこちらだ。
しかもこの筒の位置が絶妙だ。この位置だと、まるで刀でも差しているように見えるではないか。つぶらな瞳のくせに、背中には青竜刀の野武士・・・。実は侮れない消火栓なのだ。
次の付属物タイプはこちら。
もっと分かりやすいように斜め上から撮ったものがこちら。
筆者、こんな消火栓になら人生全てを応援してもらいたい気もする。筆者の行くところ、その後ろには必ず団旗を持った消火栓。なんか想像するだけでも楽しいではないか。
さて、次は形態そのものが珍奇なタイプである。まずは皆さん、今まで紹介した消火栓のタイプを頭に思い浮かべていただきたい。次に紹介する消火栓、それらに似ているようで全く違うのだ。
その珍奇なタイプ第1弾はこれだ!
この珍妙な頭部、何故か筆者には「カエル系」に見える。そう、「ケロヨン」みたいなあの頭部だ。怪獣でいえば、ウルトラマンに出てきた「カネゴン」にそっくりではないか!
驚くのはまだ早い。実は本日最後に紹介する消火栓は、異種交配の結果誕生した禁断のミュータントなのだ!
そのミュータント・ハイブリッドを紹介する前に、まずはこれらの普通のタイプから御覧頂きたい。
まずはこちら、以前にも紹介したクラシックタイプ。
次はこちら、普通のスリムタイプ。
そして、上記2種の禁断の配合によって誕生した驚異のミュータントがこちらだ!!
あまりに妖しいせいだろうか、何故か筆者にはこの消火栓が崇高に見えて仕方がない。なんとなく法衣を纏った聖職者、それもローマ法王やダライ・ラマクラスに思えるのだ。単なるクラシック型よりも高貴に見えるのは何故だ?
あるいはこのミュータント、異種配合の結果ではなくて、クラシック型からスリム型への進化の途中に出現した貴重な種なのかもしれない。いわば「始祖鳥」、あるいは「カモノハシ」みたいなものか?
こんな妖しい消火栓を見つけてバチが当たりはしないかと怖れている意外と古風な筆者に、罰当たりなくらい好意的なコメント・メールをいつにもまして期待している。毎回書いているから決まり文句化してしまっているが、いつでも筆者は本気だぞ。
*「人気ブログランキング」ではまたもや苦戦中。筆者とともに消火栓地獄に堕ちたいという奇特な貴方も、泥沼にもぐりこむさまを冷ややかに見つめているクールな貴方も、下のバナーをクリックしていただけると、筆者も突然変異によって進化するかもしれません。いや、今の状態から考えると全ての変化が進化なのです。
by スイスの殿 |
by inspectormorse
| 2005-08-05 06:27
| スイス消火栓コレクション