【スイスの消火栓 -周辺状況も楽しもう編その1-】
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・・・というわけで、全然抜本的改革になっていない呼び掛けとともにお送りするのは、例によって金曜恒例「スイス消火栓コレクション」コーナーである。前回まではおフランスものの紹介の番外編であったが、今週からはまたまたスイス編だ。外国物(スイスから見て、だが)はマルタの消火栓を除いて殆ど出し尽くしたので、しばらくはこちらのスイス編でお楽しみいただきたい。
とは言っても、今回お送りするのは今までのようなペイント・カラーリング・形態ものではなく、かなり実験的でマニアックな試みなのである。そう、本日お届けしたいのは・・・
なのだ。「は?そりゃ一体なんやねん?」ですと?では説明しよう。
消火栓コレクションに傾倒しすぎた筆者には、もはや消火栓が1個の生物として見えてしまっているのである。一見何の特徴のない消火栓でも、その周辺の状況が面白いというか、消火栓の置かれている位置が絶妙なものが結構あるのだ。まるで生き物である消火栓が何かの役割を演じているように見えることもしばしばなのである。というわけで、今回提案するのは、消火栓そのものではなくて、消火栓が周囲の環境と織り成す妙を楽しもうではないか、ということなのだ。消火栓がその周辺状況と紡ぎだす物語を感じていただければ幸いだ・・・とはチト言い過ぎか。
なお、こんなマニアックなものではなくてもっとオーソドックスな鑑賞法を楽しみたい、という読者の方は、是非こちらの過去記事群を御覧下され。
思えばきっかけはこの消火栓だったような気がする。
・・・という裏話はさておき、例えパンツは取り去られていても、「パンツを被っていた(らしい)消火栓」ということで筆者のコレクションに加えていたのだが、よく見るとこれはこれで趣きがある。「へ?どこに?」と思った皆さん、無心になって見ていただきたい。ほら、後ろの古新聞の山が気になってきたであろう?そしてその山の前で腕を広げて頑張っている健気な消火栓を見ていると、まるでこの消火栓が不届き者から古新聞を守っているようには見えないか??そう、彼こそは、
なのだ!
うーむ、よくわからん・・・とお思いの諸君、もう少し我慢して読み進めていただければきっと水が染み入るように理解できる・・・筈だ。
同じような視点で普通の消火栓を眺めていくと、結構置かれている場所が面白いものが多い。
例えばリースタールで見つけたこちらの消火栓は
である。何か悪いことでもしでかしたのか。
更には、レンツブルグで発見したこの青色消火栓は
ではないか。丁寧に頭を下げて「お願いだから買ってください!」と売り込んでいる彼の必死さが伝わってこないか?
このように周囲の状況との調和、物語を楽しむためには、今まで以上にカメラアングルが重要となってくる。例えばこのチューリッヒの消火栓を御覧いただきたい。
なのである。きっと1回や2回はチャレンジして失敗したに違いない。そんな寂しさを感じさせる哀愁の背中である。
うーむ、今までの作品はちとオタクすぎたかもしれない。というわけで、初回のトリを飾るのは、こちらのもっと分かりやすい(かもしれない)消火栓だ!
なのだ。
意味もなくアップにしてみると・・・
・・・と呟いているようには見えないだろうか?バスが来たら本当に乗り込んでしまうくらいの雰囲気を感じてしまうのは筆者だけであろうか??
・・・以上、今回はかなり実験的なアプローチであったが、果たして皆さんはついてきているのであろうか?はたまた我慢を続けてきた読者諸君も今回ばかりは呆れてしまったのか??
実は筆者、初回の割には難しすぎたかもしれない・・・と密かに反省している。でもこの「周辺状況も楽しもう編」にはもっと分かりやすい作品も準備中なのだ。あのテディや看板との共演、美しい背景との調和、などなど・・・。これらは今後に紹介予定だが、まずは今回の消火栓記事に関する御感想・御批評をどの回にもましてお待ちしている。「俺(私)にはこう見えるぞ!」という御提案でも結構だ。皆さんのコメントがこのコーナーの今後を決めるのだ。筆者のコレクションの方向性を変えるのは今しかないぞ!
トンデモナイ世界へと独り突っ走っているかもしれない筆者に、とにかく何でもいいからコメント・メールを切に切にお待ちしている。
*「人気ブログランキング」にもとにかく参戦中。そう、参加することに意義があるのだ(?)。今回ばかりは筆者の感性を疑ったマトモな貴方も、もっと素晴らしい物語が思い浮かんだ詩人の貴方も、下のバナーをクリックしていただけると、筆者が貴方の物語をも紡ぎます。どんな作品になるのかは保証できませんが。