【スイスマイナー旅行記 -レンツブルグ~ヴィルデグ編-】
|
今回はチューリッヒの西側、アールガウ州に属する「レンツブルグ(Lenzburg)」から「ヴィルデグ(Wildegg)」へのハイキングの模様を紹介したい。ここを選んだ理由は実に単純だ。実はこのレンツブルグにも面白い色合いの消火栓があるのを電車の車窓から確認していたのである。その取材ついでに北側の街ヴィルデグまで歩いてみようと思っただけなのだ。
レンツブルグの駅で降り立ってお目当ての消火栓を取材したあと、筆者はトボトボと北へのハイキングコースを歩き始めた。歩いてみて分かったのであるが、実はこのコース、鉄道の廃線沿いのコースだったのだ。
こっちを見ても
あっちを見ても
・・・このように今は使われなくなった廃線が延々と続いているのである。この路線、どうやらレンツブルグとヴィルデグ辺りを結んでいたと思われるが、今や草ぼうぼうの荒地になっている。日本でも廃線巡りが趣味の方がおられるが、この廃線、妙に郷愁をそそるものである。なんだか寂しい気分になってきた。
ちなみにこの両街、今はバスでも結ばれているみたいだし、更に西にあるルッパーズヴィルを介してV字型に鉄道も繋がってはいる(但しルッパーズヴィルでの乗換えが必要だが)。
実を言うと、しばらくこの廃線沿い、及びそれに並行して流れる小川沿いに歩くと大した見物もなくヴィルデグに着いてしまった。なかなかいいコースではあったが、それだけだったのだ。
というわけで、今回の旅行記はこれでおしまい・・・
・・・なわけがない。
安心されよ(?)。こんな普通のコースでも筆者はネタを拾ってきたのだ。つまらないものではあるが・・・。
最近は歩いているときは勿論、トラムや電車の車窓からでも消火栓らしきものをチェックするのが癖になっている。殆ど病的と言ってもいいかもしれない。そんな目で歩いていると、とんでもないものまでが、すわっ、消火栓かっ!と思えてしまうから不思議だ。
実例をお目にかけよう。今回のハイキングで「こ、これは、巨大消火栓かも!?」と思ってしまった謎の物体がこちら!
殆ど意味はないが別角度からのアップがこちら。
そしてこの先の木材加工場にでーんと居座っていたのがこの動物。
彼を見ていて思ったのだが、リスの特徴と言えば長い尻尾にくわえてこの出っ歯ではなかろうか。あの「毛ガニ銀行」マークも歯を描き足せばもっとリスらしくなったかもしれない。
さて、筆者は例によってこの道中でもカフェに突入した。ちょうど中間地点で教会が見えたので、近くにはカフェがあるかも、と道を外れて探索したのであるが、やはりあった。もはや消火栓とカフェ探しはプロの域かも知れぬ。
・・・さて、ここからが本日のメインである。皆さん、お心積もりはよろしいか。
実はこの喫茶店の庭で、驚愕の生物たちが筆者を待ち受けていたのだ。その怖ろしい生物たちはこちらだ!
・・・まずは巨大アリ!
・・・続いて巨大ハエ?カナブン?ひょっとしてゴキブリ??
・・・さらには巨大グモ!!
・・・そして最後には巨大ムカデ!!!
説明プレートを見るに、これらのメカ昆虫、どうやらプロの方の作品らしい。ただこれらのメカ昆虫がカフェに相応しいのか否かは謎だ。
だってそうであろう?あんなどでかい昆虫を見せられたあとなのだ。筆者が頼んだクーペ・ロマノフ(アイスクリームと苺のパフェ)にも虫が入っていやしまいかと思ってしまうではないか。
昆虫といえばアゲハ蝶の幼虫から寄生バチを孵してしまったことのあるお茶目な筆者にコメント・メールをお待ちしている。特にメールなんかを頂いてしまった日には、感激のあまり昆虫のように変態(メタモルフォーゼ)するかも・・・いや、筆者はただのヘンタイか。