【マルタ島旅行記第1章 -要塞の街編-】
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なんじゃ、この新コーナーは?と思われた諸君、コーナー名が突飛過ぎたのは許してくれ。このコーナー、実はマルタ島旅行記&コネタ集のコーナーなのだ。
このコーナー名の由来、勘の鋭い方にはもうお分かりであろうが、筆者と某日本人の以下の会話に起因するのだ。
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某日本人:「えっ?ティッシュ買いに行くん??」
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・・・そう、この某日本人の方(御本人の名誉のために詳しい素性は伏せておく)は、
が
「てぃっしゅかい」
に聞こえてしまったのである。何で休暇を取ってまで筆者がティッシュを買いに行かねばならぬのだ!と突っ込んでしまったことは言うまでもない。
・・・というわけで、このマルタコーナー、「ティッシュ買いに行きました!」と題してお送りしたい。毎週1回の更新で3ヶ月は続く筈だ。
・・・って、どこまで引っ張るねん!
という突っ込みはこの際なしの方向でお願いしたい。筆者は「しつこい」のだ。
さて、このマルタ共和国には5月20日から23日まで3泊4日で行ってきたのだ。但し初日は夕方出発で夜到着、最終日はお昼過ぎに出発して夕方帰着なので、実質2日半ほどである。
マルタ共和国はマルタ島、ゴゾ島、コミノ島とあと2つの無人島から成るが、筆者が行ってきたのはマルタ本島のみである。
考えてみるに、マルタの主な見所は次の3つであろう。
1.聖ヨハネ騎士団の歴史探訪これらの他にマルタでちまちま採集したコネタを付け加えて、順に紹介していきたい。
2.紀元前の巨石神殿群
3.地中海の美しさ
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さて、1回目の今回は「要塞の街」編である。
夕飯を平らげて寝ただけで終わった初日の次の朝、筆者のホテル近くからは以下のような景色が臨めた。
ホテルからまずはヴァレッタの街に突入。お迎えしてくれるのはこのシティゲート。
ちなみにこれがシティゲートへ向かって撮影したリパブリックストリート。
さらにこの通りを進むと観光客用の馬車たち。
この街には展望の良い公園が何箇所かある。ちなみにこの公園から見たヴァレッタの先端はこんな感じだ。
ここで一休みしながら筆者は考えた。次はどこへ行くべきか?
ちなみに、マルサイムシェットハーバーを挟んでヴェレッタの向かいには・・・
そしてその反対側、グランドハーバーを挟んで向かいにあるのが、スリーシティーズと呼ばれる町々である。スリーシティーズとはその名の通り、ヴィットリオーザ(Vittoriosa)、セングレア(Senglea)、コスピークワ(Cospicua)の3つの街の総称だ。
これがヴァレッタから見たヴィットリオーザ。
そしてこれがセングレア。
・・・但しこれらの町々、さほど見所があるわけでもない。
さて、読者の皆様ならどちら側に行かれるか??
筆者は勿論こう考えてしまったのだ。
・・・あの軍艦みたいな街で、かくれんぼや鬼ごっこ、探偵(これは「どろけい」や「泥棒と警官」としても知られた遊び)をすれば何と楽しいことか。
・・・まぁこんな遊びをする相手もいなかったのであるが、筆者はともかく、セングレアに行くことに決めたのだ。あの岬の先端、軍艦の先っぽは公園になっていて、巨大な目玉と耳の印がついた監視塔があるらしい。
そんなわけで、筆者はバスの3日券を購入してバスに乗り込んだ。「地球の歩き方・南イタリアとマルタ」によれば、スリーシティーズへはバスの1,2,4,6番、セングレアへは3番”も”運行しているらしい。そんなわけで筆者は一番先にやってきた4番に乗り込んだのだ。
・・・これがつまづきの第1歩だった。
これは後日にも書くが、マルタのバス、停留所に停留所名も書いていなければ、時刻表もない。おまけにバス内でも停留所のアナウンスすらない。乗車後しばらくして筆者は不安になってきた。そこで運転手さんに「これはセングレアに行くのか?」と尋ねたのだが・・・
「セングレア?それやったら”3番”やで。兄ちゃん。」
ががーん!である。これからマルタへ行かれる皆さん、セングレアへは3番に乗りなさい。
まあここでジタバタしても仕方がない。筆者は自分の勘と風景だけを頼りに、適当な停留所に降り立ったのだ。他の乗客も多数降りたから、ここはメジャーな停留所に違いない。
降りたところはどうやら岬の根元だったようだ。少し降りるのが早すぎたか。かと言って次のバスはいつ来るかわからぬので、筆者は岬の先端へとトボトボと歩き始めたのだ。
歩けば歩くほど城砦が見えてきた。どうやら間違いはなさそうだ。入り江の向こうにはこんな街並みも見えるし、
筆者が歩いている岬にもこんな立派な建物が!
・・・さて、こうして筆者は徒歩で岬の先端近くにまでやってきたのだが、ここで重大な事実が明らかにっ!
実は筆者が歩いていた街、セングレアではなくてお隣のヴィットリオーザだったのである。隣の岬の先端には小さいながらも監視塔が見えたのだ。そう、上の写真の入り江の向かいの街がセングレアだったらしい。
・・・まあいい。この街もスリーシティーズの1つだ。そしてここも軍艦様の街。この街の先端には聖アンジェロ砦だってあるのだ。
気を取り直して先端にさしかかった筆者は、遂に聖アンジェロ砦と御対面。
・・・しかし・・・
この砦、現在修復中で入場できなかったのだ。ががーん!である。
仕方がないので、ここから見たヴァレッタの街並みだけをカメラに収めてホテルに帰ったのであった。
ちなみに筆者が見たかった監視塔はこちらである。
・・・長くなってしまったが、今回はここまでである。来週は騎士団の強さの意外な秘密(?)が明らかになった「騎士団長の宮殿編」をお送りしたい。
おっ!結構マトモな旅行記になったがな、と独り勘違いをしている筆者にコメント・メールをお待ちしている。特にメールなんぞが来た日には監視塔も砦も見れなかった悔しさも忘れて狂喜乱舞・・・?