【チューリッヒを案内する謎の?キャラクター】
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チューリッヒはスイスの中ではさほどの観光地ではないが、それでも立派な観光案内冊子が存在する。
この冊子、1年に4回発行の季刊である。大きさは文庫本程度で、携帯に便利な代物だ。
昨年までのこの冊子は、「CITY GUIDE ZÜRICH」と名乗っていた。そして表紙のデザインも以下のように綺麗な写真が主体の写実的なものだったのだ。
ところが、である。この冊子、この春から装いも新たにマイナーチェンジしてしまったのだ。その新たなチューリッヒ観光案内冊子はこちらだ!
・・・ほ、ほとんど同じやがな!という突っ込みはここではなしにしていただきたい。
更に変わったのは表紙のデザインである。表紙には昨年同様綺麗な写真が用いられてはいるが、その写真の前には何故か・・・
実は彼こそがこの春から登場した新たな観光案内キャラクターなのである。
彼の名は・・・
「ミスターガイド」
・・・
って、そのままやがな。
・・・何とも安易な名前を付けられたものだ。敢えて直訳すれば、彼の名前は「案内氏」にでもなるのであろうが、ここでは親しみを込めて彼を「ガイド君」と呼びたい。
何故に親しさを感じるかって? それは彼が筆者に似ているからである。
まずはそのポテッとしたお腹だ。更には小さい目である。これで目が細ければますます筆者にソックリではないか。駄目押しは安易なネーミングだ。彼の名前も相当なものだが、筆者のこのブログでの呼称である「殿」も安易さでは負けてはいない。
彼の魅力?に参ってしまった諸君、こちらのウェブページでも彼に会えるぞ!
・・・このページを見てもらえば分かるが、彼は、な、なんと、チューリッヒのみならず、ベルン・ルツェルン・ザンクトガレン・ヴィンタートゥアーのガイドにも出没しているのだ。特にルツェルンガイドにおける彼の哀愁漂う後姿は圧巻である。
実はこのチューリッヒガイド、名前の変更と彼の出現以外は内容に殆ど変化はない。ただところどころのお店の紹介文などにこっそりと彼が出現して、何かをアピールしているだけなのである。ガイドで取り上げたお店の中でも、特に彼のお気に入りなのであろうか?
更なる彼に会えないものか、と筆者はチューリッヒガイドとイベントガイド(これはチューリッヒにおけるイベントを紹介する隔週刊の冊子だ)を読み漁ったのであるが・・・
そのイベントガイドの中で見つけてしまったのだ。彼のみが丸ごと1ページ満載されているページを。
その「ガイド君の、ガイド君による、ガイド君のためのページ」はこちらだ!
更に彼は、その柔和な表情とはうって変わって、実は男気溢れる奴だったのだ。このページの上部を見よ!
と高らかに宣言しているではないか。なんという男っぷりだ。
筆者は彼の着ているマーク付きのトレーナーが欲しくなってしまった。あれなら体型の似ている筆者も似合いそうではないか。どこかに売ってはいないものか。
ついでに帽子も魅力的ではある。ただしこの帽子、結構ありふれた形ではある。この帽子に隠されてはいるが、彼の頭髪はどうなっているのであろうか??あの男性ホルモン全開の男気から察するに、禿げてしまっていたりするのか。
ここで筆者も宣言してみたくなった。いや、誰も聞いてはくれないと思うが、言わせてくれっ!
・・・ふと後ろを振り返ると誰もいなかったりするのが怖い小心者の筆者に愛あるコメント・メールをお待ちしている。特にメールなんかが来た日には、嬉しさのあまりガイド君のように片手で逆立ちを・・・って、いくらなんでもこれは無理か。