【中国系スーパー潜入記+試食記】
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こちらチューリッヒには日本食料品店が1軒しかない(筈だ)。ここは筆者の職場から徒歩10分ほどなので、非常に重宝している。小さなお店ゆえ品数はあまりないが、贅沢は言っていられない。これ以外にはデパートの地下食料品コーナーに少しだけ日本の食材が売られているだけなのだから。
これに対し、中国食料品店は結構あったりする。さすがは中国、世界中のどこにでも住んでいると言われるだけのことはある。
最近、筆者の職場からトラムで2駅の距離に結構大きめ(といっても大した大きさではない)の中国系スーパーを発見した。先日、そこへ突撃してみたのだ。
おおっ、なんか非常に懐かしい感じがするぞ。片田舎にある「よろずや」的な雰囲気である。雑多な商品陳列に圧倒的なパワーを感じてしまうのはやはりアジアの底力か。店内では中国語が飛び交っている・・・と思いきや、よく聞いてみるとこれは中国語訛りのドイツ語だったりした。
「アインマッ、アインマーッ!」
と完全な中国語のアクセントで聞こえてきたこの言葉も、ドイツ語の「einmal(1回、1度の意)」なのであった。
商品陳列も圧巻だった。中国製の食器は非常に安い値段で売られているし、日用品の棚の中に何故か何の包装もされていない素っ裸の肉まんが置かれていたりするのだ。何よりも凄いのは生鮮食品のコーナーである。立方体型の肝臓だか血の塊みたいな食材がポリバケツに入ってドーンと置かれているし、その隣では鶏肉だかカエルの肉っぽいものがこれまたポリバケツにドカーンと入って売られている。この野性味、魚の卸売市場を彷彿とさせてくれる妙に心地のいいものであった。
やはり筆者は骨の髄までアジア人なのだ。
さて、筆者はこの中国系スーパーで以下の物を仕入れたのだった。
1.冷凍シュウマイ、というかミニ点心のセット・・・調理法が謎だったのでレンジでチンしただけだったのだが、お味はなかなかよかった。
2.冷凍水餃子・・・これは美味くなかった。よく見たら野菜水餃子であった。失敗。
3.絹ごし豆腐・・・これは優れものだ!あの柔らかい豆腐なのだ。こっちでは妙に硬い豆腐しかないのである。これは日本食料品店でも同様なのだ。実に筆者は2年ぶりにあの柔らかい絹ごし豆腐が味わえたのであった。
4.そして最後はこれだ!
中国版「出前一丁」
なのである。その名も
「五香牛肉麺」。
筆者は毎週土曜日のお昼は袋麺と相場が決まっているのである。で、次の土曜日に早速作ってみたのだ。
引き続いて試食。
・・・麺自体は日本の出前一丁よりも若干細い。問題はスープである。不味いということはないのだが、どうも酢の香りと味がきつい。折角の牛肉の旨みが消されてしまっている。惜しい。
こちらのスーパーには日清のカップヌードル現地版も売っているのだが、やはりスープが不味い。やはりインスタントラーメンは日本が一番である。
食べ物と女性の質は日本が最高!と常日頃感じている筆者に食べられてもいいという淑女からのコメント・メールを期待してやまない・・・などと書いたらコメントがなくなるな、この記事。