【奇妙な?グループ名】
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とは言っても、音楽そのものを考察するのではない。今回はバンド名というか、グループ名の考察だ。
以前にも述べたように筆者は音楽チャネル「VIVA TV」をBGM代わりによく見ている。よく見ると、こちらのアーティスト名、個人の名前はさておき、グループ名はおかしなものの宝庫である。横文字に騙されてはいるが、それを差し引けば相当におかしいと感じるのは筆者だけだろうか?例を挙げてみよう。なお、今回はドイツ語のグループ名だけを取り上げてみることにする。
1.「Die Fantastischen Vier」
トップバッターは彼らである。ドイツ語がお分かりの皆さんには和訳など必要もなかろうが、敢えて和訳すれば「空想的な4人組」である。空想的ゆえなかなか奇妙なプロモーションビデオで楽しませてくれる。音楽も楽しい。この「空想的な4人組」はこちらだ!
2.「Wir sind Helden」
楽しいポップな新曲で楽しませてくれている彼ら、女性ボーカルに男性メンバーと日本で言えば「ドリカム」みたいなものであるが、名前がおかしい。敢えて和訳すれば「俺たちゃ英雄」「俺たちゃ主人公」である。名詞でなくて文章が名前になっているのも変といえば変だが、この勘違い炸裂な意味は忘れがたい。ビジュアル的にはここまで変な名前にしなくてもいいと思うのだが、そういう彼らはこちら。
3.「Fettes Brot」
新曲「Emanuela」で楽しい行進曲様の楽曲を提供してくれている彼ら、筆者の最近のイチ押しである。しかしこの名前、調べてみたら「太ったパン」「脂肪分の多いパン」という奇妙奇天烈な意味であった。男性3人組であるが、彼らが太ったパンであるかどうかは写真を見て判断していただきたい。
・・・そのほか、英語名で言えば「Red Hot Chilipeppers」も「Black Eyed Peas」も相当におかしな名前である。筆者は日本人であるから、外国語であるというだけで何かカッコいいイメージを受けてしまいがちだ。しかしながら、彼らが凄いのは自分の母国語でこんな変な名前を付けていることなのだ。日本のグループ名にもよく考えるとおかしな名前のグループはいるが(「ミスターチルドレン」「ポルノグラフティ」などなど)、横文字であるというカッコ良さを狙ったものである。もっとも、こちらのアーティストの名前にも外国語であるというだけのカッコ良さを狙ったもの(「Vanilla Ninja」や「Bushido」など)もないことはない。どうせなら「Shakechaduke(鮭茶漬け)」くらいの名前を付けて欲しいものだが。
・・・それはさておき、こんなおかしな横文字信仰は即刻捨て去るべきである。本当にバンドの名前の意味を伝えたいなら、彼らのように堂々と母国語である日本語で記せばいいではないか。「子供紳士」や「春画」でいいではないか。日本語の美しさを取り戻すためにも、彼らアーティストが率先して日本語の名前を付けるべきなのだ。雰囲気だけがカッコ良さそうな横文字に逃げるな。
思えば、最近の映画のタイトルも原題をそのままカタカナ表記したものが多い。もっと配給会社は頭を使うべきである。昔は「終着駅」や「卒業」など、外国映画の素晴らしい邦題が目白押しだったではないか。翻訳の手を抜くでない。
以上のような筆者の主張を満足させてくれる日本のバンド名は「ゆず」やら「たま」(古いか?)なのだ。「モーニング娘。」など中途半端でいかん。日本のアーティスト諸君、日本語の美しさに今こそ気付け。
・・・とか怒鳴ってみたのはいいが、よく考えれば筆者もこのブログで仮想バンド「スリップストップスパイクス」などという横文字名をつけてしまっていたのだった。反省せねば。あのバンド(といっても実態はないが)は改名だ! 「滑り止め鋲」やら「俺たちゃ妄想爆走王!」でどうだ!
・・・例によって最後は暴走してしまった筆者に美しい日本語でのコメント・メールをお待ちしている。