2005年 03月 01日
【驚愕の趣味歴 シミュレーションゲーム編】
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今回も「昔話コーナー」、それも「驚愕の趣味歴」シリーズである。
筆者の中高生時代の趣味歴を披露しているこのシリーズ、パソコン、紙相撲の次は「シミュレーションゲーム」編である。
パソコン・ゲームマシン全盛の今日、シミュレーションゲームなぞさほど驚くものではない趣味かもしれない。しかし、である。筆者の趣味はパソコンやゲームマシンのゲームソフトだったわけではない。筆者の趣味だったシミュレーションゲームは「ボードゲーム」だったのだ。そう、実際にゲーム盤を広げてユニットと呼ばれる駒を使ってプレイする、いわば将棋が特化したようなものである。戦争を題材に取ったゲームが多かったので、「ウォーゲーム」と呼ばれていたりもしたものだ。
筆者が凝り始めた当時は、まだ日本に優秀なゲームデザイナーが少なかったせいか、アバロンヒル社という国外の会社の製品が全盛だった。輸入品で、拙い日本語訳のルールが付いているものである。その後、ツクダホビーやエポック、ホビージャパンと言った会社が国産オリジナルゲームを作り始めたのだ。
これらのゲーム、だいたい1個が3000円から5000円程度である。筆者は小遣いを貯めてはせっせと買い漁った。ホビージャパンから「タクテクス(Tactics)」という専門雑誌が出ていたので、これも買い漁ってはプレイレポートなどをワクワクしながら読んだものである。
そう、これらゲームは妄想を具現化するものなのだ。妄想弾ける筆者にはピッタリだったのだ。
特に覚えているのは、エポック社の「関ヶ原」とツクダホビー社の「ガンダム戦記」である。前者は関ヶ原の戦いをそれ以前の調略から忠実に再現した戦略級ゲームの傑作だった。当時既に司馬遼太郎氏の「関ヶ原」を読了していた筆者は、その再現性に驚愕した。このゲームを西軍でプレイし、家康を撃破する日を夢見たものである。
後者はガンダム関係のボードゲームの傑作である。個々のモビルスーツの戦闘をシミュレートした戦術級のゲームで、この中には初代、Z、ZZに出てくる計150種以上のモビルスーツ、モビルアーマー、戦闘機などのデータカードが入っているという凄さなのだ。お値段はなんと1万5000円くらいである。しかもロットナンバーまで刻印されていた限定版なのだ。これら膨大なデータカードをつらつらと眺めながら、シャアの乗るリックディアスあたりで大暴れする夢を見ていたものである。
・・・実はこの趣味には大きな問題があった。
筆者は妄想の具現化をこれらのゲームに求めていた。なるべくリアルに具現化しようとすると、どうしてもルールが複雑になる。事実、上に挙げた2つのゲームのルールは極めて難しかった。特に「ガンダム戦史」である。宇宙での慣性移動までを完全にルール化したこのゲームでは、下手糞なもの同士がプレイすると自分のモビルスーツを思うままにコントロールすら出来ず、敵にも近づけないままあっちをふらふら、こっちをふらふら彷徨うだけで終わってしまう可能性すらあるのだ。
こんな難しいルール、自分が把握するだけでも大変である。筆者は把握していたつもりだが、友人と遊ぶためにはこのルールを友人にも理解してもらわねばならないのだ。ルールの説明だけでも何時間もかかってしまうことすらあるのだ。
・・・というわけで、筆者のコレクションは着々と増えたものの、友人は誰一人煩雑なルールを理解してくれず、結局どのゲームでも1回もプレイしたことはなかったのだった。
それでは意味がないではないか!と突っ込まれた諸君、確かにその通りだ。でもそれでも筆者は幸せだったのである。これらゲームをプレイするさまを妄想するだけで充分に楽しかったのだ。
この歳になっても依然独り遊びが得意な筆者と遊んでいただける方からのコメント・メールを期待してやまない。
筆者の中高生時代の趣味歴を披露しているこのシリーズ、パソコン、紙相撲の次は「シミュレーションゲーム」編である。
パソコン・ゲームマシン全盛の今日、シミュレーションゲームなぞさほど驚くものではない趣味かもしれない。しかし、である。筆者の趣味はパソコンやゲームマシンのゲームソフトだったわけではない。筆者の趣味だったシミュレーションゲームは「ボードゲーム」だったのだ。そう、実際にゲーム盤を広げてユニットと呼ばれる駒を使ってプレイする、いわば将棋が特化したようなものである。戦争を題材に取ったゲームが多かったので、「ウォーゲーム」と呼ばれていたりもしたものだ。
筆者が凝り始めた当時は、まだ日本に優秀なゲームデザイナーが少なかったせいか、アバロンヒル社という国外の会社の製品が全盛だった。輸入品で、拙い日本語訳のルールが付いているものである。その後、ツクダホビーやエポック、ホビージャパンと言った会社が国産オリジナルゲームを作り始めたのだ。
これらのゲーム、だいたい1個が3000円から5000円程度である。筆者は小遣いを貯めてはせっせと買い漁った。ホビージャパンから「タクテクス(Tactics)」という専門雑誌が出ていたので、これも買い漁ってはプレイレポートなどをワクワクしながら読んだものである。
そう、これらゲームは妄想を具現化するものなのだ。妄想弾ける筆者にはピッタリだったのだ。
特に覚えているのは、エポック社の「関ヶ原」とツクダホビー社の「ガンダム戦記」である。前者は関ヶ原の戦いをそれ以前の調略から忠実に再現した戦略級ゲームの傑作だった。当時既に司馬遼太郎氏の「関ヶ原」を読了していた筆者は、その再現性に驚愕した。このゲームを西軍でプレイし、家康を撃破する日を夢見たものである。
後者はガンダム関係のボードゲームの傑作である。個々のモビルスーツの戦闘をシミュレートした戦術級のゲームで、この中には初代、Z、ZZに出てくる計150種以上のモビルスーツ、モビルアーマー、戦闘機などのデータカードが入っているという凄さなのだ。お値段はなんと1万5000円くらいである。しかもロットナンバーまで刻印されていた限定版なのだ。これら膨大なデータカードをつらつらと眺めながら、シャアの乗るリックディアスあたりで大暴れする夢を見ていたものである。
・・・実はこの趣味には大きな問題があった。
筆者は妄想の具現化をこれらのゲームに求めていた。なるべくリアルに具現化しようとすると、どうしてもルールが複雑になる。事実、上に挙げた2つのゲームのルールは極めて難しかった。特に「ガンダム戦史」である。宇宙での慣性移動までを完全にルール化したこのゲームでは、下手糞なもの同士がプレイすると自分のモビルスーツを思うままにコントロールすら出来ず、敵にも近づけないままあっちをふらふら、こっちをふらふら彷徨うだけで終わってしまう可能性すらあるのだ。
こんな難しいルール、自分が把握するだけでも大変である。筆者は把握していたつもりだが、友人と遊ぶためにはこのルールを友人にも理解してもらわねばならないのだ。ルールの説明だけでも何時間もかかってしまうことすらあるのだ。
・・・というわけで、筆者のコレクションは着々と増えたものの、友人は誰一人煩雑なルールを理解してくれず、結局どのゲームでも1回もプレイしたことはなかったのだった。
それでは意味がないではないか!と突っ込まれた諸君、確かにその通りだ。でもそれでも筆者は幸せだったのである。これらゲームをプレイするさまを妄想するだけで充分に楽しかったのだ。
この歳になっても依然独り遊びが得意な筆者と遊んでいただける方からのコメント・メールを期待してやまない。
by スイスの殿 |
by inspectormorse
| 2005-03-01 06:57
| 昔話コーナー