【脳を駆け巡る音楽 アニメソング編】
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皆さんにも御経験はおありであろう。何故かある音楽が頭の中でエンドレスに鳴り響く状態が。
実は筆者にも最近あった。確か先週の日曜だったと思う。
いつもは覚醒状態の脳の中で鳴り響くものであるが、あの日は違った。目覚め前の夢の中で既に鳴り響いていたのである。
目覚めた後も頭の中はその音楽で占められたままだった。歌詞とメロディははっきりとしているのだが、これがどこで使われていた音楽なのかが全然思い出せない。
ちなみにあの日脳の中を駆け巡っていた歌は「真っ赤なスカーフ」という歌である。
こちらのウェブサイトでMIDI音源のメロディを聴くことができるが、これが夢の中から始まって、出社するまでの間エンドレスに鳴り響いていたのだ。
通勤のトラムの中で必死に考えた。「はて?この音楽、どこで聴いたのだろう??」と。そして閃光の如く思い出した。そう、この歌はTVアニメ「宇宙戦艦ヤマト」のエンディングテーマだったのだ!
・・・にしてもだ。いったい何でこんな歌がいきなり夢の中で鳴り響いたのだ?ガンダムオタクである筆者は、この歌の存在など当の昔に失念していたというのに。
トラムの中で必死に頭の中で口ずさみながら思ったのだが、この歌の歌詞、哀愁漂うメロディに乗せられてはいるものの、かなり凄い内容である。
上記ウェブサイトでは歌詞も掲載されているが、こんな調子なのだ。
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誰の為でもいいじゃないか みんなその気でいればいい♪
・・・これは天下の阿久悠氏の作詞である。おそらくはヤマト出航時の風景だと思われるが、それにしても凄い。ある女の子が乗員の誰かのために真っ赤なスカーフを振って見送っている。誰を見送るために振っているのかはともかく、多くの乗員はそれが自分にではないと薄々感じているはずである。しかし、だ。「まあええやん。俺に振ってくれてると思っとこうや。」という歌なのである。
放射能に汚染された地球を救うために絶望的な航海に出るヤマトにしては、異様に楽観的な歌である。しかしこれが筆者の胸を掴んで離さなかったようだ。なんといっても筆者は天下無敵のオプティミストだからである。
・・・音楽というものはまことに怖ろしい。それがあるアニメやドラマのテーマだったりした場合、肝心のアニメやドラマの内容はすっかり忘れているのにテーマ音楽だけが忘れられないということはよくあることだ。これは筆者だけかも知れないが、この「ヤマト」の場合と同様にエンディングテーマだけが妙に印象的で覚えていることが多い。アニメのエンディングテーマ恐るべし、である。「ヤマト」の場合はまだアニメの内容をしっかりと覚えているが、これが「さるとびエッちゃん」となると、もうテーマソングしか覚えていないという状況になる。この「さるとびエッちゃん」のエンディングテーマは強烈である。今でも不意に脳の中を駆け巡る。その歌詞はだいたい以下の通りである。
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そやけど待ちぃなエッちゃんに 教えなあかんのや、あ、あぁ~
我慢がぁ 大事ぃの 人生ぇを~♪
「ほなわて、いただきま!」
・・・このような歌詞に乗せて、エッちゃんの飼っている犬のブク(何故か関西弁)がトンカツを独りで平らげてしまうのである。エッちゃんのストーリーは全く記憶にないし、さほど熱心に観ていたわけでもないのだが、このエンディングテーマだけは脳に深く刻み込まれたまま消えようがない。
ヤマトやガンダムなどのSFものではエンディングテーマとして哀愁漂うものが選ばれがちであるが、ギャグマンガになると何故かサブキャラが歌うお笑いソングが多い。この辺りがエンディングテーマの強烈さの元になっているのかもしれない。
サブキャラが歌うエンディングとしては、「ムーミン」を忘れることもできない。「もぁ~すぐ♪」で始まって最後には崖から転落してしまう「スノークの歌」などは秀逸である。
さて、読者の皆様の脳を駆け巡るおかしな音楽はなんであろうか?その音楽でその人の人生がわかるというものだ。皆様からの忌憚ない御意見をお待ちしている。明日は調子に乗ってこの続編である「脳を駆け巡る音楽 ドラマ編」をお送りする予定なのだ。
懲りない筆者を懲らしめてくれるようなコメント・メールをお待ちしている。