スイスマイナー旅行記 -ビュラッハ編-
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マイナーファンの読者諸君、喜びたまえ。今回も本当にマイナーな街だ。しかし紹介するスポットはとんでもなくつまらないものである。期待はするな。
さて、今回紹介するのは「ビュラッハ(Buelach)」という街およびその周辺である。チューリッヒの北側に位置するこの街は、どうやら絵画や美術が売りらしい。駅の地下通路の壁は落書きではなくて地元のお子様の手になると思われる壁画で覆い尽くされている。
筆者は例によってここを起点にハイキングを楽しんだ。前回紹介したコースガイドブックおよびハイキングコース(Wanderweg)マップとにらめっこの上、ビュラッハ近くの小川を周回する2時間ほどのコースを組んだのだ。
ハイキングコースWanderwegは黄色い菱形の標識があるので分かりやすい。コースが野山に突入して道が入り組み始めても、以下のような標識が筆者を導いてくれる。
・・・さて、道が小川沿いになってしばらくした頃である。筆者の右手前方の小川沿いに驚愕の建造物が姿を現したのだ。
さらに驚くべきことに、この廃墟の傍らには、別の小さい廃墟まであった。
さて、筆者は小川を渡ってその反対側を戻ってくるコースを設定していた。当然のことながら、この廃墟と再会してしまった。
「なんでやろ・・・?」と思いながらも、筆者はコースに従って階段を登った。
階段を登って一段高い丘のコースを歩いていたときである。筆者の右手下には先の2軒の廃墟群とは別の第3の廃墟が現れたのである。
・・・あまりの廃墟だらけに思わず筆者は写真を撮るのを忘れてしまった。何ゆえ同じような場所に廃墟が固まっているのであろうか?
しかもハイキングコースはこのあとしばらくして再び階段を小川沿いに下りるように設定されていた。つまり元の道に迂回して戻ったわけである。小川沿いの道は途切れることなく続いていたのに、ちょうどあの廃墟の辺りだけを避けたことになる。これはいったいどういうことだ?あの廃墟には近づいてはいけない何かがあるというのか?
・・・勇気も根性もない筆者はもちろんコースを無視して潜入するという冒険はしていない。なにやら怖ろしげではないか。上の写真にも何か写ってしまっているかもしれないではないか。
勇気のある皆さんは突撃してみるとよい。ただし何が起こっても筆者は関知しない。
今回のハイキングは廃墟見学ツアーになってしまった。これでは「ハイキング」ならぬ「ハイキョング(廃墟ング)」である。
・・・い、いかん。ついにやってしまった。禁断の必殺技「親父ギャグ」を発射してしまった。
読者諸君、引かないでくれ。引くなら最後にコメントかメールを残してからにしてくれ。
あらゆる意味で親父化しつつある筆者に禁断のコメント・メールをお待ちしている。